と著書に書いたのは森博嗣だったか。
個人的にこの言葉に当てはまる天才は冨樫義博。
蟻編とか見てみればわかる。貧者の薔薇という人間の醜悪さの象徴と、メルエムとコムギの純愛、それを同じ作品に同居させることができるのは冨樫義博だけだ。
普通だったらどっちかに偏る。純愛だけ描くか、醜悪さだけ描くか。なぜなら、どちらかを描くことを選んだ途端もう片方は『嘘』になってしまうからだ。しかし冨樫は嘘にしない。両方とも『本当』にしてしまう。
それが、天才のなせる技なのだ。
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