寂れたアーケード街の一角にあるゲームセンターが好き。
厚い扉を開けると熱気がふわりと降り掛かり、喧噪な音の波に包まれる。
周りに人の気配はなく、自分だけがここに居る。
筐体は大きな音を立てながら映像を流し、誰もいないのに画面は動き続けている。
ふいに、この世界には自分しか居ないんじゃないかと思い込む。
リフレインする音声とBGM。コインを求めて点滅する文字の数々。
淀んだ空気が心地よく、騒がしさが心音とリンクする。
何度も同じシーンを目にしながら心は踊り、思わず唾を飲み込んだ。
どのゲームをやろう。
彼らは、自分以外にも同じ顔を見せるだろう。
そして、誰も居なくても同じ顔を見せるだろう。
そんなところが好きなのだ。
Permalink | 記事への反応(3) | 14:42
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昔イキってた頃に買ったアート・オブ・ノイズの『モーメンツ・イン・ラヴ』日本盤12インチシングルの解説にそんな話が書いてあったなー😃
なるほど。俺も好きかもしれん。
おいらもだーい好きでゲソ