やる気があるから動けるんじゃない。動き始めて初めてやる気が湧いてくるんだ。
というのはまあ割とよく言われてる。
やるかやらないかだけ。やってる人間が遡及的に感じる、あるいは外野が見出すのがやる気という幻想。というのが現段階での実証的な考え。
的なことを言ってた。
まあビデオゲームじゃないんだし、ゲージがあってそれが増減するようなパラメータとして存在する訳じゃないのは確かだと思う。
ただ、それじゃあ結局の所「やる」と「やらない」を分かつ要因っていうのは何なのよって思った。そこが一番肝心なんじゃねえの。
実際問題、同じような状況でもやる人間とやらない人間っていうのはやっぱり分かれる。
痩せたいけど運動も食事制限もしんどいから嫌だ、なんてジレンマに悩まされる人間がゴロゴロいる。痩せに向けたアクションを取るか、痩せるのは諦めて現状を維持するかの二つに一つ。
後者に走りがちではあるが、前者を取る人間もいる。全ての要素が同じなら結果も同じなのだろうから、何かが違うに違いない。
そこでやる気なる概念を持ち出せないのなら、何が決定的な要因なのか。
意志とか決意とかなんてのも同じような内容を指す言い換えの表現でしかないだろうし、やる気など無いと言うのならそれってもう自由意志の否定と同義なのではないか。
まあおれも自然法則から独立した意志の力なる聖域があるともあんまり思ってないけど。選択をしている意識があるという実感くらいは大切にしたいが……
痩せようとする人間もそうでない者も、その選択は全て所与の必然の連鎖に従った運命だったという事になるのか。
はいそうです。運命です。と露悪的に開き直るのが割と最近のトレンドにあるような気がする。
社会の制度や規範は依然選び取る力を前提に構築されてるし、その辺はあんまり触れたくない所なんだろうけど。
開き直るのが良いのか目を逸らすのが良いのかは分からんな。バランスか。
まあ巷で言われてるようなのは生まれ育った環境だとかにおいて個人が抱く社会への無力感や、自分では選べない生得的な要素へのコンプレックスだとかで、決定論めいた世界観に基づく根本的な諦念めいたものとはまたちょっと違うか。
意外と自由意志そのものには疑いを持ってないのかもしれない。一応チャンスはあるけどそんなものはほとんど役に立たないんだ!そんなもんを持ち出して自己責任論を偉そうに展開するな!的な怒りか。
おれはあんまりそういう考えには与しないが。チャンスが本当にあるならいいじゃん。結果がどうあれその道を選び取った自分を愛せれば美しい生き方だろ。望む結果が得られたら勿論万々歳だし。と思う。
実は抗う機会を選び取るか否か、そもそも選択肢があったかのように思えた場面も含めて全て筋書きの範疇に過ぎない、ってんならあんまりにもじゃないですか……とは思うが。
痩せる方法なんかネットで調べりゃいくらでも効率的なセオリーが出てくる。プロミュージシャンや金持ちを目指すアプローチだってなんぼでもある。
ただいくら効率的だろうが再現性が高かろうが、それが実行・実践されなければ何の意味もない。まず実行というハードルがある。
でもやりたいと思った事を即座にやれるような活力溢れる人間ばかりでもない。
じゃあ実行する具体的な方法論は?
小さなハードルから越えていく。自分で自分に制約を課す。他人の力を借りる。
じゃあそれを実行する具体的な方法論は?
それは……そんなもん、お前そんくらいのやる気が無いなら止めちまえ!とやはり根性論に走らざるを得ない部分というのはあると思う。
その程度のモチベーションならそれはやりたいと思っていないという事だ、なんて言った所でもやはり根性論めいた話の域を出ない。
ただしやる気など存在しない……
とか色々考えてると、que sera seraとかwhatever will be will beみたいな言葉だったり、個を全の一部と位置付ける東洋思想だったりがスッ……と染み渡ってくる。
否応なく抱いてしまう決定論的な世界観と主体的な納得や満足の実感との両立は理屈の問題ではない気がするが、理屈の問題ではないも気付くのにも理屈を捏ねるのは役立つのかもしれない。
やりたいことをやる方が幸福な人と やりたくないことをやらないで済む方が幸福な人がいて やる気が出ないのは後者の人なんだと思う やりたくなくてやらないんだから自分はやらない...
まあ、努力や能力と収入が比例すると思ってる段階は、人生まだまだだね、と思いはするわなぁ…😟
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