「テート美術館展 光 ー ターナー、印象派から現代へ」 英国が誇るコレクションから「光」をテーマに厳選 国立新美術館で7月12日開幕
本展は、英国・テート美術館のコレクションより「光」をテーマに作品を厳選し、18世紀末から現代までの約200年間におよぶアーティストたちの独創的な創作の軌跡に注目する企画です。
テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ |
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会場:国立新美術館 企画展示室2E(東京・六本木) |
会期:2023年7月12日(水)~10月2日(月) |
開館時間:10:00-18:00 ※毎週金・土曜日は20:00まで ※入場は閉館の30分前まで |
休館日:毎週火曜日 |
アクセス:東京メトロ千代田線「乃木坂」駅直結、東京メトロ日比谷線「六本木」駅から徒歩5分、都営地下鉄大江戸線「六本木」駅から徒歩4分 |
主催:国立新美術館、テート美術館、日本経済新聞社、テレビ東京、BSテレビ東京、TBS、BS-TBS |
展覧会ホームページ(https://tate2023.exhn.jp/) |
問い合わせ:050‐5541‐8600(ハローダイヤル) |
観覧料:一般2,200円、大学生1,400円、高校生1,000円 |
巡回情報:大阪中之島美術館 2023年10月26日(木)~2024年1月14日(日) |
「光の画家」と呼ばれるジョセフ・マロード・ウィリアム・ターナーや、風景画の名手ジョン・コンスタブルといった英国近代美術史を彩る重要な画家たちの創作、クロード・モネをはじめとする印象派の画家たちによる光の描写の追求、モホイ=ナジ・ラースローの映像作品やバウハウスの写真家たちによる光を使った実験の成果、さらにブリジッド・ライリー、ジェームズ・タレル、オラファー・エリアソン等の現代アーティストによってもたらされる視覚体験にまで目を向けます。
本展では、異なる時代、異なる地域で制作された約120点の作品を一堂に集め、各テーマの中で展示作品が相互に呼応するようなこれまでにない会場構成を行います。絵画、写真、彫刻、素描、キネティック・アート、インスタレーション、さらに映像等の多様な作品を通じ、様々なアーティストたちがどのように光の特性とその輝きに魅了されたのかを検証します。
光とアートをめぐる200年の軌跡を体感
18世紀末から現代までの光をめぐる表現や技法の推移を明らかにします。ウイリアム・ブレイクやターナー、コンスタブルから、モネなどの印象派、そしてジェームズ・タレル、オラファー・エリアソン、草間彌生ら現代アーティストまで幅広く紹介します。
テートからおよそ100点が日本初出品
英国・テート美術館が誇る7万7千点以上のコレクションから、「光」をテーマに厳選した120点です。このうちおよそ100点が日本初出品です。ターナーの《光と色彩(ゲーテの理論)ー大洪水の翌朝ー創世記を書くモーセ》、ゲルハルト・リヒターの《アブストラクト・ペインティング(726)》など注目の初出品作が見逃せません。
光に包まれるインスタレーションも
会場には光を用いた大型インスタレーションも登場。いずれも日本初出品となるジェームズ・タレル《リーマー、ブルー》やオラファー・エリアソン《星くずの素粒子》が作り出す空間を楽しめます。
英国が誇るテート美術館 7万7千点のコレクション
TATE(テート)は、英国政府が所有する美術コレクションを収蔵・管理する組織。ロンドンのテート・ブリテン、テート・モダンと、テート・リバプール、テート・セント・アイヴスの4つの国立美術館を運営しており、7万7千点を超えるコレクションを有しています。
砂糖の製糖で財を成したヘンリー・テート卿(1819‐99年)が、自身のコレクションをナショナル・ギャラリーに寄贈したことが発端となりました。テート・ブリテンは16世紀から現代までの英国美術を中心に所蔵。テート・モダンは近現代美術を展示しています。
(美術展ナビ編集班 岡部匡志)