お正月だし飯寿司つくるよ!(;`・ω・)
あけましておめでとうございます。文字通りの寝正月となった本年、3日になり妻にも風邪がうつって夫婦間会話の6割が咳となった今日この頃、皆様がいかがお過ごしか皆目見当もつきません。
正月明けは、去年(2010年アサイ家のおせちを淡々と記録するよ)に引き続き実家のおせち料理の写真を撮って更新しようと思っていたのですが、僕がこのざまで叶いませんでした。代わりと言ってはなんですが、北日本を中心に作られている冬期間の保存食『飯寿司(いずし)』づくりに初チャレンジしてみたので、その模様をお届けします。
飯寿司!飯寿司ってなんだ!
なんだ、と聞かれましても、小さな頃から飯寿司は冬になると食卓に並ぶ食べ物だったので、僕にもよくわかっていません。ちょっと集合知の力をお借りしました。
- 魚・ご飯・米麹・野菜を樽で漬け込む発酵食品だよ
- 「なれずし」の一種で、北陸地方が発祥らしいよ
- 冬に作られて、北海道では正月料理のひとつだよ
- 地方によって使う魚に特色があるよ
冬になる前に、野菜と魚を漬け込んでおく保存食のひとつなのです。魚はベニザケを用いるのが一般的ですが、地方によっては冬前に多く獲れる魚を使うようです。これまでにホッケとニシンとコマイの飯寿司に出会いました。
ともかく、さっそく作ってみましょう。
飯寿司つくるよ!
毎年飯寿司を作っている母に、手取り足取り教わることにしました。正月前に出すことを見据えて12月3日に実施しました。
細かい分量などは僕も把握できていないので、ダイジェストでお届けします。
野菜を切るよ!
使う野菜は、ダイコン・ニンジン・生姜・きゅうり・ゆず。
三家族分まとめて作る場に参加したので、ダイコンの量も半端ありません。
ダイコンは半月切りに。塩を振って重石を載せ、水気を抜いておきます。きゅうりは輪切りに。
写真を撮っていたら、「あんたはニンジンでもやってなさい」と台所を追い出されたので、輪切りにして型で抜いて、
紅鮭さばくよ!
さあ、メインの魚です。注文しておいたベニザケ。海で獲れたサケのオスメスはあぶらびれの大小で見分けられると聞きますが、はて…
こんな具合になりました。身の切り方や使う部位でもご家庭の差が出ますね。
いよいよ漬けるよ!
これで材料が揃いました。白い粉状のものは米麹、液体は日本酒と……酢です、確か。
まずはご飯を敷いてゆきます。本来なら木の樽に漬けるところ、僕はたくさん作っておすそ分けする訳でもないので、試験的に大き目のタッパーウェアでやってみました。
お米の後に米麹を撒いて、手を酒で清めて、サケを敷いてゆきます。次にダイコン。
笹の葉で仕切りをして、またご飯→サケ→ダイコン→野菜→笹の葉…と続けます。
母らはこんな樽を使って、その上に重石を載せていましたが、僕は笹の上にお皿を敷いて、その上に重石を。
まとめと注意点
一度に大量に作るのでなければ材料の調達もさほど難しくなさそうだし、問題は温度管理できる場所かな、と感じました。アパートだとちょっと厳しいけれど、一軒屋にお住まいで自宅に隣接した物置などがあれば、温度も下がりすぎず良いのではないでしょうか。
尚、飯寿司では過去にボツリヌス菌食中毒による死者が出ています。ご自宅で作成される際は、くれぐれも衛生管理にお気をつけください。
→イズシ(いずし、飯寿司)とボツリヌスE型中毒
ちなみに、同じベニジャケの飯寿司でも、家庭によって使う野菜や切り方で大きく差が出ます。
こちらは僕の母が去年作った飯寿司。サケの身がやや薄め。
こちらは北海道太平洋側にお住まいの、妻の祖母が作った飯寿司。サケが大きく切ってあり、ニンジンが細切りです。妻のおばあちゃんはマス(カラフトマス)でも飯寿司を作って送ってくれます。どちらもおいしい!
こうして僕の初めての飯寿司づくりは良好な結果に終わったのでした。
「あぁ…来年はニシン漬けだ……」
それでは今年もこの言葉と共に、心持ちをあらたにしたいと思います。皆さん、本年もよいお年を!
あたらしい門のとびらがひらかれます。不可能を可能にすることもできます。
あたらしい日がはじまるのです。
そして、もし人がそれに反対するのでなければ、どんなことでもおこりうるのです。
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