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今回は「FSB」について。読み方はそのまま「エフエスビー」でオーケーだ。
FSBはロシア連邦保安庁……ではなく「Front Side Bus」の略で、CPUが外部とデータをやりとりするための伝送路(通り道)を意味している。そのため、CPUバスやプロセッサーバスなどと呼ばれることもある。
インテルとAMDの違い
インテル製CPUにはメモリーコントローラーが内蔵されていない。FSBの先にメモリーコントローラーを内蔵したチップセットが繋がり、その先にメインメモリーが接続されている。CPUがメインメモリーからデータを読み込む際には、FSBとつながったチップセットを介して、データをやりとりすることになるわけだ。
AMD製CPUはメモリーコントローラーを内蔵しているため、CPUに直接メインメモリーが接続される。それでもやはり外部とのデータをやりとりするためのプロセッサーバスは用意されている。そのため、こちらは厳密にはFSBとは言えないが、便宜上FSBと呼ばれることが多い。
高速なCPUには高速なFSBを
CPUのパフォーマンスを上げるには、やはり高速なFSBが必要になる。CPUの性能が向上してもFSBが遅いままでは、そこがボトルネックとなって性能が100%発揮できなくなってしまうのだ。
FSBの速度は通常の場合、FSBの動作クロック(FSBクロック)で表される。CPUによってFSBクロックは異なるが、インテル製CPUのFSBクロックは基本的に、800/1066/1333/1600MHzの4種類。CPUのクロックが同じでも、FSBクロックが高いほうが当然パフォーマンスは高くなる。なお、FSBクロックは単にFSBと呼ばれることも多い。
FSBクロックはCPUクロックの基準にもなっている。FSBクロックをCPU内部でn倍したものがCPUのクロックだ。詳しくは第1回「クロック編」を参照のこと。
(次のページにつづく)
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