4月15日、サイボウズは大規模向けグループウェア「サイボウズ ガルーン 2」へのスマートフォンからのアクセスを可能にするアプリケーション「サイボウズモバイル KUNAI for Windows phone」と「サイボウズモバイル Sync for BlackBerry」の販売を開始した。
社外に出たときに自社や取引先から急なメールチェックを依頼された場合、メールチェックのためにカバンからノートPCを取り出し、さらに進捗状況を把握して対応するためにケータイ片手に電話をしつつ紙資料を取り出すという苦労に遭遇することもある。まさに、2月9日の発表会で行なわれたサイボウズ社長 青野氏のパフォーマンスの通りだ。
今回発売された両製品は、そうしたビジネスユーザーからの「スマートフォンでもグループウェアを使ってリアルタイムに状況を把握したい」というニーズに応える製品となるという。
新製品の1つ、サイボウズモバイル KUNAI for Windows phoneはスケジュール、ワークフロー、メールなどさまざまな情報を1画面に集約して表示可能だ。そのため、重要な通知を見落とさずに済むメリットがある。
さらに、スマートフォンのセキュリティを強化するアクシード(AXSEED)が開発した「SPPM」という統合管理ソフトウェアをOEM搭載しており、セキュリティ性にも配慮した。これにより、スマートフォンにセキュリティポリシーを適用したり、カメラやワンセグ機能・アプリケーションの制限、パスワード利用の義務化、緊急時のデータ消去(リモートワイプ)などを遠隔操作で行なえる。
動作環境は、グループウェアではサイボウズ ガルーン 2のバージョン2.5.4以上か、「サイボウズ ワークフロー for ガルーン 2」のバージョン2.5.4以上になる。端末では、Windows Mobile 6.1 Professionalおよび、同6.5 Professionalを搭載したスマートフォンに対応する。
価格は表のとおりで、12月31日まではキャンペーン価格として初期費用の3万円が割引きされる。現在「サイボウズ リモートサービス」を利用していればさらに安くなる。なお、サイボウズ リモートサービスとは、携帯電話やモバイルPCからのアクセスを可能にするASP型簡易VPNサービスのを指す。
ユーザー数 | 通常価格 | キャンペーン価格 | リモートサービス 契約者価格 |
継続ライセンス料 |
---|---|---|---|---|
5ユーザー版 | 12万円 | 9万円 | 4万8000円 | 9万円 |
10ユーザー版 | 19万8000円 | 16万8000円 | 9万9500円 | 16万8000円 |
20ユーザー版 | 33万円 | 30万円 | 19万5000円 | 30万円 |
50ユーザー版 | 63万円 | 60万円 | 48万円 | 60万円 |
100ユーザー版 | 111万円 | 108万円 | 94万円 | 108万円 |
Blackberry用のシンクロ製品も登場
もう1つの新製品であるサイボウズモバイル Sync for BlackBerryは、BlackBerryからサイボウズガルーンを利用するソリューション。両者間でスケジュールと電子メール、アドレス帳のシンクロが可能になり、それぞれのアプリケーションの添付ファイル閲覧、リモートワイプも行なえる。
動作環境は、グループウェアではサイボウズ ガルーン 2のバージョン2.5.4以上で、端末はNTTドコモの「BlackBerry Bold」。利用にはサイボウズリモートサービスの契約が必要になるが、価格はサイボウズリモートサービスの料金に含まれており、追加費用は必要ない。
なお、サイボウズモバイル KUNAI for Windows phoneとサイボウズモバイル Sync for BlackBerryは体験版が用意されており、無料でダウンロードして60日間試用できる。両製品ともサイボウズのオフィシャルパートナーから購入可能だ。