どこまでがインスタントコーヒー? 日本の業界内で内輪もめが起きている。発端は、ネスレ日本(神戸市)の新製法「レギュラーソリュブルコーヒー」。インスタントに砕いた豆を加えて「新分類」としてきたが、最近になって業界団体が「インスタントだ」と判断した。業界最大手のネスレが、団体脱退を表明する事態にまで発展している。 ネスレが「ネスカフェ」の一部商品をソリュブルとうたい始めたのは2010年。その後、主力の「ゴールドブレンド」など、もともとインスタントだった全商品をソリュブルに変えている。豆の粉末を加えることで、味や香りが高まるという。 ただ、この分類を巡っては、4年前から全日本コーヒー公正取引協議会で議論が続いていた。コーヒーには消費者を混乱させないために「レギュラー」か「インスタント」かを表示する業界ルールがある。コーヒー豆から直接つくるか、抽出液を乾燥させた粉末を使うかの違いだ。ソリュブルはど