航空自衛隊の現職幹部が隊内の窃盗、情報漏えい問題の容疑者とされ警務隊による家宅捜索、自白強要などの人権侵害を受けたとして、謝罪と容疑の撤回などを航空自衛隊幕僚監部に求めていることが7日、本紙の取材で分かりました。 告発しているのは、航空自衛隊小松基地(石川県)の小松管制隊所属(当時)の1等空尉(46)。警務隊による違法捜査について内部告発者を保護する「公益通報者保護法」で訴えました。 同1尉が航空自衛隊幕僚監部(空幕)に提出した公益通報によると、2008年3月に小松基地管制隊所有のUSBメモリー(記憶装置)が盗難にあいました。1尉は、09年5月14日にその容疑者として家宅捜索され、小松地方警務隊による約20日間に及ぶ取り調べを受けました。 取り調べでは、本人の否認を理由にうそ発見器にかけ、「自白しなければ逮捕になり、新聞、週刊誌にも載り、子どもがいじめにあうぞ」などと自白を強要。長時間によ