【北京共同】中国の改革・開放路線の下で経済や軍事面で大国化を推進した江沢民元国家主席が30日、白血病に伴う多臓器の衰えのため死去した。96歳だった。国営通信の新華社が伝えた。中国当局が民主化運動を武力弾圧した1989年の天安門事件後から2002年まで13年余り、共産党総書記として中国を率いた。 江氏は90年代に愛国主義教育を主導し、00年代以降に起きた大規模な反日デモに象徴されるように、特に若い世代の間に「反日感情」を定着させた。12年11月の共産党第18回大会で総書記に就いた習近平氏を、07年10月の第17回党大会で次期総書記の座に引き上げたとされる。