パリ市内ケブランリ美術館に展示されている、ダホメ王国の葬儀用の王冠(2018年5月18日撮影、資料写真)。(c)GERARD JULIEN / AFP 【11月26日 AFP】フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領は23日、かつての植民地であるアフリカ西部ベナンの文化遺産26点を同国に「一刻も早く」返還することに同意した。他の旧宗主国に対しても、アフリカの文化遺産の返還を求める圧力が強まりそうだ。 仏国内の博物館が所蔵するアフリカの文化遺産の祖国返還に関する委託調査報告を受け取ったマクロン氏は、今回の決定は、特例や象徴的な事例として捉えられるべきではないと語った。 マクロン氏が返還に同意した26点は、仏軍が現在のベナンにあったダホメ(Dahomey)王国と戦争中だった1892年に、アボメイ(Abomey)王宮群から奪った王族の像が中心。像は現在、パリ市内の