【ワシントン=黒瀬悦成】トランプ米大統領は2月28日(日本時間3月1日)、ロシアに侵略されたウクライナのゼレンスキー大統領とホワイトハウスで会談した。両首脳は会談の冒頭、記者団の前で険悪なやり取りを展開。その後、トランプ氏はSNSに「ゼレンスキー氏は米国が関与した和平への用意ができていない」と投稿し、会談が決裂したことを明らかにした。ウクライナ和平への展望が一気に瓦解し、後ろ盾である米国との関係が極度に悪化したウクライナがさらなる苦境に立たされるのは不可避な情勢となった。 両首脳は会談でウクライナの鉱物資源の開発をめぐる合意文書に署名する予定だったが、ゼレンスキー氏は署名を行うことなく、不快な表情で早々にホワイトハウスを後にした。会談後に予定されていた共同記者会見は中止された。 トランプ氏はSNSに投稿した声明で、ゼレンスキー氏は「米国を交渉に関与することで優位に立てると感じているようだ」
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