うんと幸せ、 この曲は私から両親への最後の手紙です。 「ありがとう」と「ごめんなさい」は 出し惜しみをしないで欲しい、というのが これまでの私の強い思いでした。 私は、”もらい泣き”以降 両親にこのふたつの言葉を届けたくて 歌っていたような気がします。 けれどもこれからは 今、生きている人たちに歌を伝えたい と思い、この詩を書きました。 つい先日、 知人が若くして自ら命を絶ちました。 私は己の無力さを思い知ると同時に、 自分にはどんな言葉が歌えるのだろうかと 考え続けてきました。 私たちは生きるという行為そのものに 意味を追い求めたくなるものですが ときに人はその意味に価値をつけて ”幸せ”と呼びます。 日常というものは 幸せを簡単に飲み込んでしまう 不思議かつ残酷なものです。 螺旋状に負の感情に陥ると 生