橋下徹知事の財政再建策「大阪維新プログラム」による歳出削減効果が、世界同時不況による府税の減収分などを上回り、実質収支は119億円の黒字となり、11年ぶりに赤字決算を脱却した。 歳入は、法人事業税と法人府民税が計5235億円(前年度比7・6%減)に落ち込むなど、府税収入は1兆2813億円(同4・6%減)と大幅に悪化。全体で、2兆7085億円(同2・5%減)にとどまった。 一方、歳出は、大阪維新プログラムに沿って前年度比5%の人件費カットや12%の投資的経費の抑制などを行った結果、総額で2兆6855億円(同2・8%減)となり、翌年度への繰り越し分を差し引いた実質収支は黒字となった。