そもそも人と会っているときに「時間を気にして時計を見る」という行為自体が作法に反するものと考えられている。特に儀礼的な訪問の場合。腕時計であれば顧客に失礼ではない、というようなものではない。 だから接客する部屋には、主客双方があまり視線を移動させず時間を確認できるよう、複数の置き時計をさりげなく配置するのが望ましい。 私の場合、あからさまな時計見が憚られるときは相手の腕時計をチラ見して時間を確認することがある。 接客中の腕時計は相手のためにあるものと考えたほうが良い。腕時計を身につけるならテーブルの向こう側の相手から見て視認性の良いものを選ぶのが顧客訪問時のマナーだと思う。