かれこれ15年くらいネットワーク環境から遠ざかっていたので、Twitterなんて正しく夢の世界でがすよ(悪夢?)。「ネットは広大だわ」by草薙素子(攻殻機動隊1巻最後のセリフ)要注意:無断転載は一切お断りします。必ず許可を取って下さい。
新人声優「ずかちゃん」こと坂木しずかにようやくスポットライトが当たった。『SHIROBAKO』第23話「続・ちゃぶだい返し」のラストシーンについて少し、書いておきたい。前回、しずかは自室で一人、テレビに出演しているフレッシュな声優をみながらビールをあおっていた。その様は胸に突き刺さり、痛々しかった。今回、まず憎い演出だなと思ったのは、キャサリンの妹・ルーシー役にしずかが選ばれるんじゃないかと視聴者に期待させている中、アルバイト先の居酒屋で映されるしずかのカットだ。静かに電話と取ったしずかの後ろは前回を引きずるように暗く、目の前は明るい。アフレコ現場にシーンを移す直前のこのカットは妙に引っ掛かった。どうして気になったかというと、23話のポイントは「誰と何を共有しているのか」だと思ったからだ。ラストシーンをみてみよう。宮森あおいは追加シーンのアフレコ現場に姿を現したしずかをみとめ、言葉にならな
予算とスケジュールさえ守れば、題材はまるっきり自由――クリエイターそれぞれが自由な発想で作り上げた短編アニメを毎週1本、Webサイトで公開していくスタジオカラーとドワンゴの共同企画「日本アニメ(ーター)見本市」がセカンドシーズンを迎える。 小説家の舞城王太郎さんと鶴巻和哉監督がタッグを組んだ「龍の歯医者」に始まり、庵野監督が構成・演出を手がけて「機動戦士ガンダム」のオリジナル原画を紹介する「安彦良和・板野一郎原撮集」など、昨年11月からこれまでに12本を発表してきた。 有名監督から新進気鋭のクリエイターまで幅広くそろえるなかで、再生数1位を記録したのは吉崎響さんの初監督作品「ME!ME!ME!」だ。過激さとスタイリッシュさが融合した刺激的な表現として海外からも高い評価を得るなど、商業ベースの作品とは異なる成果を収めている。 同企画でそれぞれ作品を発表しており、セカンドシーズン第1弾「Kan
先日書いた記事があまりに評判で、びっくりです。たくさんの方に見ていただいたのでお礼記事も兼ねて、今回は満員御礼みたいな感じで、「マップ兵器」的な表現をもう少しgifで紹介したいと思います。 まず、その前に「マップ兵器」という呼称について。これには多様な意見がありました。先日の記事、及びこの記事においては、分かりやすさを優先しこの呼称にしています。一本線ビームと、大量ミサイル、反応兵器など、多種多様な兵器群はあくまで「兵器」であり、その結果として描写される、複数の光球爆発が「マップ兵器(的)表現」と整理しています。「兵器群」について一対一対応で分類して定義するのは、非常に複雑になりますし、そもそもこの定義は元々それなりに曖昧なものでありますので、その「曖昧さ」を含んだ上で定義していいという風に判断しています。 簡単にわかりやすく説明するならば、マップ兵器表現とは、「個別にロックオンして狙うの
雰囲気作りのための演出が、知ってる人から見るとおかしいことは良くあります。ツッコミを入れたくなりますが、下手なツッコミは野暮です。野暮なツッコミを見ると、それに対して揶揄したくもなります。 一方で、整合性の取れていない残念な演出もあり、それに対するツッコミを揶揄するのは違うでしょう。 弓道警察だ!弓道警察が来たぞ! 艦これアニメを叩いている謎の組織「弓道警察」の真相 まとめ - Togetterまとめ 艦これの弓道描写へのツッコミを弓道警察と名付けるのは、皮肉が効いてるなと。東方を手がけていたが、艦これを扱うようになった同人作家を取り締まる東方警察のもじりでしょう。弓道警察は購入厨くらにはインパクトのある言葉ですが、それ以上に東方警察の言霊力が強すぎるってはっきりわかんだね。 弓道は、型をみっちり仕込まれることが多いので、ちょっとした違いが気になってしまう経験者はそれなりにいるでしょう。高
2015-01-18 今日の「夜ノヤッターマン」どこかで見たことありません? 第一話のリベンジでヤッターキングダムに潜入するため、ドロンジョ一味は閉鎖された地下トンネルを走り、即席で組み上げたメカの中からミサイルが飛んでくるのを機体の中から見て、俯瞰でミサイルが着弾し吹っ飛ぶシーン、次のシーンでは雨の中。何かを悟るような描写。夜のヤッターマン見てたら劇場版パトレイバー2だった。 夜ノヤッターマンは押井節を見るか 『パトレイバー2 the Movie』の冒頭では、東南アジア某国で国連PKOに派遣されている自衛隊のレイバー部隊が武装勢力の攻撃に遭い、壊滅する場面があります。そして、壊滅した自衛隊のレイバー部隊を指揮していた「柘植行人」が、本作で展開される一連の事件の首謀者となり、日本の平和が「欺瞞に満ちた平和」であり、その背後に「真実としての戦争」が隠蔽されていることを暴露しようとするみたいな
彼のような人を「イヌ系」とでも言うのだろうか。 TVアニメ『アイドルマスターシンデレラガールズ』第1話の放映後、話題をさらったのは、武内駿輔さん演じる、役名「プロデューサー」、人呼んで「武内P」の異形のキャラ造型である。 彼は200人弱がひしめく『シンデレラガールズ』の中で、第1話にして独自の地位を占めるに至った。なぜか。 この第1話、見返してみれば、細かい仕掛けが山のようにつめ込まれている。 恐らく、それが僕らに「武内P、もしかしてめちゃくちゃ良いヤツなのではないか」とさえ思わせてしまっているのではないか。 この記事では、特に武内Pの人となりが伝わってくる描写に観点を絞り、各シーンの描写を追っていきたい。 ※第1話はバンダイチャンネルから視聴できます。 「アイドルマスター シンデレラガールズ」 | バンダイチャンネル 武内Pの観察力と、「首元に手を当てる」クセについて 346(ミシロ)芸
脚本:富野由悠季 / 絵コンテ:斧谷稔 / 演出:吉田健一、居村健治 / 総作画監督:吉田健一 / 作画監督:[キャラ] 倉島亜由美、[メカ] 橋本誠一、桑名郁朗、仲盛文、城前龍治 君は見たか?富野絵コンテが動画に変わるのを! これは歴史的大事件ですよ! 富野由悠季監督と言えば、出崎統監督との密談で「アニメは絵コンテが8割」との合意をした絵コンテ主義の監督です。しかし、ジブリや機動戦士ガンダム00劇場版に比べると、富野絵コンテは圧倒的に販売されていない。BDBOXや各種のムック本に一部の抜粋やOPコンテが載ることはあっても、本編が通しで販売されたことは、私の記憶ではなかったと思う。(アンダーグラウンド流通は除く) 富野監督は映像の原則と言う絵コンテ主義に乗っ取ったアニメの作り方の教則本も執筆し、ロングセラーとなっている。 映像の原則 改訂版 (キネマ旬報ムック) 作者: 富野由悠季出版社/
[CEDEC 2014]「アイカツ!」が目指した,メディアの特性を活かしたコンテンツ作りとは。ゲームとアニメの担当者が語る,そのこだわりとヒットの秘訣 ライター:箭本進一 2014年9月2日から4日まで,神奈川のパシフィコ横浜にて開催されている「CEDEC 2014」にて,キッズ向けアーケードゲーム「データカードダス アイカツ!」と,そのテレビアニメ「アイカツ!」をテーマとした講演「『アイカツ! アイドルカツドウ』におけるダンスアニメーション制作事例」が行われた。 登壇したのは,アーケードゲーム版のCG制作を担当するh.a.n.d.札幌スタジオ開発部の矢野祐治ディレクターと,チーフデザイナーの山下信男氏,デザイナーの清野博揮氏。また,テレビアニメ版のCGを手がけるサムライピクチャーズからは,CGディレクターの北田 伸氏とリードモデラーの林 和正氏,制作進行/CGデザイナーの増子浩代氏,代表
この作品に対する第一印象はとにかく手先の描写への気配りと、その素晴らしさだったように記憶しています。特に素晴らしかった1話以降もそれらの描写が荒削りになっていくことなどなく、終始この作品はそういった指先、手先の表現と表情にとても拘っていたように感じられます。またそういった繊細な描写について「率直に考えれば指を見せたいってことなんだけど、もうちょっと大きな意図もありそうな気もする。まだ言語化できないけど。まぁそれはそれとして、きれいな指はいいですね」*1と纏められている方がいて、強く共感したこともありました。 1話に関しては、特にこういったカットに拘りが強く宿っていたなと思います。“少女を可愛く描く”ということを指先からきっちり再現していこうという気概が感じられてくるようで、つい触れてしまいたいと思うような可愛らしさと美しさがあります。爪の付け根は色トレスで、こちらもアクセントとしては可愛さ
ノリの良いオープニングには“スピード感”がある。 楽曲に合わせて映像が流れていく快感は本編では味わえない特別なものだ。 今期だと『ノーゲーム・ノーライフ』のOPとか、スピード感があってとても良い。 オープニング映像というのは基本的には そういった「スピード感」や「変化」の連続で出来ている。 具体的に分類すると「加速」、「減速」、「等速」、「(急)停止」、「高速カッティング」、「色彩変化」、「フレームイン/アウト」等々。 これらの要素をうまく継ぎ接ぎして、楽曲のリズムと合わせていくのである。 等速 「等速」表現の場合、 基本的にはオブジェクトが画面の横に(あるいは縦に)等速で通過していくのを撮ることになる。 『ノーゲーム・ノーライフ』OP 密着マルチは「等速」を表現するのに使われる。 複数のセルがそれぞれ横にスライドし、「奥行き」や「等速」の動きを生みつつも、 この画面全体のスピード感は一番
有限会社エムツーは、2024年8月13日(火)~2024年8月16日(金)の期間を夏季休業期間とさせていただきます。 休業期間中の各種お問合せにつきましては、休業期間の終了後に順次対応いたします。 ご迷惑をお掛けいたしま... 続きを読む
はじめに最近アニメーター志望の若者と話す機会が多いのだけれど、そこで気づかされるのは、彼らの中に過去の作画(特に90年代以前の作品)を見たことのあるという人が、驚くほど少ないことだ。 例えば「金田伊功をどう思う?」と聞くと、「金田伊功って誰ですか?」という答えが返ってくる。「なかむらたかしの作画で何が一番好き?」と聞くと、「見たことがありません」と言われてしまう。「ではきみは、昔の作画を見たことがあるの?」と聞くと、たいていが「youtubeで流れていたものくらいなら……」という答えしか返ってこない。 今の若い人の間では、作画を体系的にとらえようという人は少ないようだ。見るのは専ら近年の話題作画ばかりで、歴史を辿ってみたり、系譜をひもといてタイミングごと理解しようとする人はほとんどいない。 これは、ちょっと由々しき問題だと思わされた。作画は、もう長いこと(20世紀の遅い時期から)マイノリテ
「桜Trick」1話を視聴。 (キスシーンは凄かった) OPクレジットを見たら石倉賢一さんが監督をしているのを知り どんな画面作りをするのかを期待していたら、 石倉さんが「☆☆☆」ではシリーズディレクターも担当した シャフト制作「ひだまりスケッチ」シリーズ的な演出をしていたのが印象的だった。 ではシャフト的、ひだまりスケッチ的な演出をしてるのかを挙げてみる。 ①平面的な構図とテクスチャー処理の多用 キャラクターの後ろ髪をテクスチャー処理し 「ZZZ]や汗などの漫符を盛り込んだ平面的な構図。 「ひだまりスケッチ」でもよく見られた絵作りだ。 ②イメージBG・実写的素材の使用 イメージBG(イメージで描かれる背景・キャラの感情を表現の為に使われる)を多用した背景。 こちらも背景はイメージBGだが、 イメージBGにプラスして実写的な素材を当て込むのもシャフト作品らしい。 ③明度の高い色づかい 「ひ
『のんのんびより』川面真也監督インタビュー「日常、ファンタジー、にゃんぱすー」(前編)(1) ライター:高瀬司(聞き手・構成)、前田久(聞き手) 月刊「コミックアライブ」(KADOKAWA刊)にて絶賛連載中の『のんのんびより』(作・あっと)が、2013年10月からTVアニメ化され、大きな話題を呼んでいる。女の子たちのささやかな田舎生活をコミカルに描き出すいわゆる「日常系」作品である本作だが、その舞台となる「旭丘分校」は全校生徒がたったの5人しかいない。そんな一風変わったシチュエーションのもと、シュールなギャグと自然豊かな田舎町の移りゆく四季の彩りが、冴え渡った演出によって紡がれてゆく。 そんな画面の強度を支える監督の川面真也に、作品のコンセプトからその技法、今年2013年のアニメ流行語大賞で金賞を受賞した「にゃんぱすー」の秘密まで伺った。これまでにありそうでなかった、新たな日常系アニメの可
前回の記事に引き続き、今回はED10選となります。放映季順、他順不同、他意はなし。敬称略。視聴した作品からのみの選出で、選出基準はOPの方と同じく 「とにかく好きなED」 です。 俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる / W:Wonder tale 演出・絵コンテ/出合小都美の素晴らしさ。淡い色彩とファンシーな画面が地続きとなって映されるそれはもう観ているだけで胸がときめく凄く素敵な映像の連なりだなと。“夢” というコンセプトに “修羅場”という名の次のステージ。最終回EDに繋がる4人の寝顔含め、本作品を一度通して観た後だと多くのことを連想させられてしまう力強さもこのEDの強みですね。田村ゆかりさんの楽曲と歌声も相変わらず素晴らしく、映像との相乗効果ほんと半端ないです。 僕は友達が少ないNEXT / 僕らの翼 幸せと不幸が混在するストリングムービー。多くのモチーフが二人を否定していく中であって
23話の質問に関して 2013年09月16日 02:07 落書き返事 質問が多いようなのでお答えしますと アニメの23話での、「アニのリアクション」は 僕が提案させていただきました アニが正体を自白するシーンは 単行本が世に出た後でも、もっとこうしたかったという 心残りが強くあったので、こんな風に提案させていただきました↓ 「僕は、原作の感じが好きなんですけど...」 と言っていただいてた監督に、こんなラフを送っちゃっいまして しかし...自分で描いた提案のラフをあらためて見ると かなり無茶なことを描いてるな 「悲しく」・「照れて」・「開放感」があって 「罪悪感」と「孤独」と「恐れ」が入り混じった表情とか... イヤ...なんという無茶ぶり... 要するに、アニにはあそこで素になるべきだと思ったのです あれだけのことをやった怪物の正体が ただの悪い奴に見えるのではなく 「普通の人間」だった
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