「CHANEL(シャネル)」が2010年6月23日、2010-11年秋冬プレタポルテコレクションを東京で披露した。3月に開催されたパリコレクションの演出と同じくショーの舞台は北極。ランウェイの背後に氷山がそびえ立ち、会場となった代々木第一体育館が極寒の国へと変化した。 過酷な冬の寒さから身を守るため、クチュール技術の宿るファブリックが身体を包み込むようにラウンドフォルムを描く。ボリュームたっぷりのファーブーツのヒールは鍾乳石のようにデザインされてエレガント。「CHANEL」のアイコンであるツイードは、デザイナーKarl Lagerfeld(カール・ラガーフェルド)が名付けた "ファンタジー・ファー(フェイクファー)"と組み合わせることで現代的で繊細なデザインに仕立てられている。ショー後半、ソルティホワイトのルックに氷河を割ったような大振りのネックレスやリングが輝く様は、さながら"氷の女王