強迫性障害という言葉を聞いたことがあるでしょうか? 私がカウンセラーとして最初にカウンセリングしたクライエントさんが、この悩みをお持ちの方でした。 その方は、「トラウマがあって苦しい」とおっしゃっていました。 もう少し聞いてみると「思いだしたくないことが頭に浮かんできて苦しい」との訴えでした。 こうした思い出したくないイメージが何度も繰り返し頭に浮かんでくるのを強迫観念といいます。 ある方は、「お風呂で何度も脚を洗わないと汚れがついているようで落ち着かない」という相談でした。 こうした症状を洗浄強迫といい、強迫行為のひとつに数えられています。 ほかにも、たとえば何度も鍵をかけたか確認しなければいられない確認強迫、 「道の継ぎ目を踏んだら身内に不幸が起こる」と信じる縁起強迫(儀式)、 机の上や棚が整然と左右対称にそろっていないと落ち着かない整頓 という強迫行為が有名です。 1970年代まで、