「悲観する」という言葉には、マイナスのイメージがあります。悲観的な人、ときくと、「いつも悪い方にばかり考える人」や「起こりそうもないことをあれこれ心配している人」といったイメージが浮かぶかもしれません。なにかを成し遂げようとするとき、どちらかというと足をひっぱりそうな考え方です。しかし実は、悲観も使い方次第で、プラスの効果を発揮することがあります。実際に、悲観を目標達成に役立てる人たちもいて、こうした人たちの悲観は、「防衛的悲観」と呼ばれます。「悪いことを考える」こと自体には、目標達成にとって重要な意味があるのです。特に、日常的に不安が強い人にとっては、です。 不安にフタをしない、積極的な悲観筑波大学の外山美樹によれば、悲観のプラス面は主に2つあります。1つ目は、予測です。悪いことを片っ端から考えていく、つまり予測していくことで、想定外の事態が少なくなります。これ自体に不安定減などの効果が