宇宙航空研究開発機構(JAXA)は9月5日、小惑星探査機「はやぶさ2」に関する記者説明会を開催し、最新の運用状況や、今月投下を予定している小型ローバー「MINERVA-II」などについて説明を行った。MINERVA-IIは、はやぶさ初号機に搭載した「MINERVA」の後継機。初号機では小惑星への投下に失敗しており、今度は成功するか注目だ。 BOX-B運用で南極側の撮影に成功 まずは探査機の運用状況であるが、8月18日より「BOX-B」運用を開始したという。BOX-B運用は、小惑星の方向を「下」と考えたときに、前後または左右に大きく移動する運用である。はやぶさ2は通常、高度20kmのホームポジションから観測を行っているが、そこから移動することで、違った角度から小惑星を観測することができる。 今回のBOX-B運用では、まず+Y方向(南極側)へ移動、同24日にホームポジションから9km離れた位置