この両組は、舞台でのコント披露が主であったり、シュールと題されるものであったり、小林と升野が「大喜利猿」というユニットを結成したり、バカリズムのコンビ時代とラーメンズは両方とも「頭脳」と「動き」の二役に分かれていたりと、いろいろとイメージがかぶるところが多いかもしれない。 では、同じような笑いをやっているかというとそうではない。むしろ真逆の笑いをやっているといって良い。 この二組の一番大きな違いは「設定の重要度」である。ラーメンズのコントというのは、基本的に設定はそこまで重要ではない。もっとも有名な「日本語学校」も、設定としては「日本語を教える学校として、先生が言ったことを生徒が復唱する」だけである。そこから小林がどうやって組み立てていくかというところが重要なのである。料理で言えば小林は、安い素材でもその味付けでおいしくしてしまう味付けの名手、といった具合である。もちろん数多くのネタの中に