日本カトリック司教協議会とカトリック中央協議会は18日、5月に施行された裁判員制度について、聖職者に裁判員を辞退するよう促す方針を明らかにした。 司祭の裁判員就任をめぐり、2月の勉強会で「聖職者は国家権力の行使に当たる公務に就いてはいけない」という教会法の規定に抵触すると指摘があり、対応を検討。各地域の司祭代表者による「司教総会」が15日から東京都内で開かれ、協議していた。 一方、信徒が裁判員に選ばれた場合、心の負担を軽くしようと「重大な判決にかかわっても裁判員と裁判官、みんなの判断。あなたの責任ではありません」との内容のメッセージも発表する予定だ。カトリック中央協議会は国内に約45万人の信徒を抱えている。