『NHK日本語発音アクセント新辞典』(2016年5月発行)への改訂について掲載する、シリーズの第1回。改訂の概要についてまとめる。8年間におよぶ改訂作業は、“この辞典の目的は「放送で用いるのにふさわしいことばの発音・アクセント」を示すこと”という基本方針に基づいておこなわれ、『新辞典』ではアクセント記号や見出しの立て方も一新した。時代の変化に伴って使われるようになった新しいことばや、アクセントに迷う長い語(「ビッグデータ」「後期高齢者医療制度」)など約4,400語を追加し、本編に収録した語は約7万5,000語となった。また、アクセント変更にあたっては、NHKアナウンサーを対象にした大規模調査をおこない、その結果をもとに約3,300語に変更を加えた。次のようなアクセントを変更した。 ▽「熊」:[クマ\]に加えて、[ク\マ]も追加。 ▽「あかすり」「雨傘」「べにざけ」などで、平板型が第1アクセ