GCC 4.7から実験的サポートが始まったTransactional Memory(TM)についてメモ。 主に "Draft Specification of Transactional Language Constructs for C++, Version 1.1"*1 で定義される拡張キーワードのsyntaxサポート確認を行った。 TMサポートの有効化 GCC 4.7.0でTMサポートを有効にするには、オプション -fgun-tm を指定する。またTMサポートはC++11/C11メモリモデルを前提とする機能であり、旧来のC++03/C90モードでTMを利用することは無い(はず)。 $ g++ -std=c++11 -fgnu-tm input.cpp $ gcc -std=c11 -fgnu-tm input.cTMサポートを有効化した生成バイナリは、ランタイムライブラリ libit