ピリッと刺激的なごちそうが好きなのは、人間だけではないようだ。 オーストラリアのサンゴ礁、グレート・バリア・リーフで、アオウミガメの子どもがクラゲを食べている動画が撮影された。世界には7種のウミガメが生息し、そのほとんどは雑食で、クラゲを含め何でも食べる。しかし、アオウミガメは成長するとほぼ草食に落ち着く。(参考記事:「動物大図鑑 アオウミガメ」) 動画のウミガメは、おそらく2~5歳の子どもと思われる。この時期はまだ成長段階にあり、何でも口にする。 「この動画で興味深いのは、ウミガメがクラゲの傘の部分ではなく触手を食べている点です。傘の方が、栄養があると思うのですが」と、ナショナル ジオグラフィック協会のエクスプローラーで、海洋生物学者のデビッド・グルーバー氏は言う。 わざわざ触手の方を食べるとは、確かに変わっている。刺されると痛いので、人間ならできるだけ避けようとするはずだ。触手は何かに