宇都宮健児弁護士(c)朝日新聞社この記事の写真をすべて見る オウム真理教元代表の麻原彰晃こと松本智津夫死刑囚(c)朝日新聞社 一連のオウム真理教事件で、死刑が確定していた教祖の麻原彰晃(しょうこう)死刑囚(63)=本名・松本智津夫(ちづお)=、井上嘉浩死刑囚(48)ら7人の死刑が6日午前、東京拘置所などで執行された。被害者を支援する「オウム真理教犯罪被害者支援機構」の理事長を務める宇都宮健児弁護士に話を聞いた。 【写真】麻原彰晃こと松本智津夫死刑囚はこちら * * * 私は地下鉄サリンの被害対策弁護団団長や坂本弁護士のご家族とのつながりがあり、被害者遺族の方と長く接してきました。遺族の心情は十分わかっています。しかし一方で、日本弁護士連合会(日弁連)の元会長として、死刑は廃止すべきではないかという見解でもあります。 遺族の心情からすれば死刑執行をのぞんでいたというのはわかっています。被