覚醒剤3キロ余りを売買した罪で中国で死刑判決が確定していた日本人の60代の死刑囚に対し、先月、死刑が執行されていたことが分かりました。 中国では、日本人に対して、2010年に4人、去年1人、それぞれ麻薬犯罪で死刑が執行されており、1972年の日中国交正常化以降、今回が6人目になります。 先月中旬、裁判所から、近く刑を執行するという事前の連絡があった際、日本政府は、北京の日本大使館を通じて中国側に日本の国民感情や邦人保護の観点から、死刑判決に「高い関心を持っている」と伝えていました。 中国政府は、麻薬犯罪に対して厳しく対処する姿勢を示しており、中国国内で麻薬犯罪に絡んで身柄を拘束されている日本人は、今回、刑を執行された死刑囚を除いて少なくとも43人いて、このうち1人は死刑判決が、5人は執行猶予つきの死刑判決が確定しています。