香港(CNN Business) 世界一の富豪として知られる米実業家イーロン・マスク氏は11日までに、中国と台湾の敵対的な関係について、台湾政府が領土に対する支配権の一部を中国政府に譲渡すれば解決できるとの見解を示した。 中台間の緊張が過去数十年で最も危険な水準に達する中、マスク氏の見方を巡っては中国が称賛する一方、台湾では予想通りの怒りの声が上がった。 7日刊行の英紙フィナンシャル・タイムズに掲載されたインタビューの中でマスク氏は、ある程度許容できる案として、台湾を特別行政区とする方法に言及。「誰もが納得できるものにはならないだろうが」としたうえで、「それでも実現は可能であり、おそらく実際のところ香港よりも寛大な取り決めがなされると考えている」と述べた。 中国の秦剛駐米大使は8日、マスク氏の提案にツイッターで謝意を表明。「平和的な再統一と一国二制度」を呼び掛けた。 しかし台湾の蕭美琴駐米