[CEDEC 2014]将棋でプロを倒したAIが,次に狙うのは人狼。「人狼知能」プロジェクトに迫る ライター:徳岡正肇 CEDEC 2014の2日めとなる2014年9月3日,人工知能技術のセッションとして「将棋の次は人狼か?」と題された講演が行われた。司会を務める公立はこだて未来大学の松原 仁氏は,かつてCEDECで「将棋の世界においてAIがプロ棋士に勝つのは時間の問題」と語り,「2015年までにはAIがトッププロに勝つ」と宣言した人物だ。 4Gamer読者の多くもご存じかと思うが,2012年に始まったプロ棋士とAIが対決する「電王戦」では,AIが故・米長邦雄永世棋聖や,プロ棋士のトップリーグとも言える順位戦A級に所属する棋士を破った。タイトルを保持しているような真のトップ棋士との対決はまだ実現していないが,松原氏の“予言”はほぼ的中したと言っていいだろう。 その松原氏は今,アナログゲーム