植物生理学の講義内容 参考図書として推薦する教科書 テイツ・ザイガー植物生理学 第3版 L.テイツ/E.ザイガー編 西谷和彦/島崎研一郎監訳 培風館 \8800+消費税 1.植物生理学という学問は? 地球上に広く生育している植物は,地球に生を受けている全ての生物の生存を支えている。光合成によってCO2を吸収して酸素を作り出し,それらの濃度を一定に保つとともに,動物の食物としてのエネルギー源の供給などの役割を果たしている。また,太古の時代の植物の遺骸は化石燃料として人類の活動を支えている。 人類が狩猟生活から農耕生活へとその営みを変化させた以降は,植物の生育をいかに効率よく管理するかが重要な課題となり,植物の成長の仕組みを解き明かす学問としての植物生理学は重要な位置を占めるようになってきた。 植物生理学は,基礎学問としての意味を持つ学問分野であるが,植物生理学から得られる知識を実際の産業で如