【ロンドン共同】軍備面で劣勢に立ちながらもリビア政府軍との攻防を続ける反体制派が、砲撃の命中精度を高めるため、インターネットの衛星写真閲覧サービスやスマートフォン(多機能携帯電話)などのITを駆使して戦っている。英紙タイムズが17日までに伝えた。 同紙によると、西部ミスラタの反体制派メンバーが米検索大手のサービス「グーグルアース」などを利用したパソコンのソフトを開発。このメンバーはその後、政府軍との戦闘で既に死亡した。 偵察部隊が政府軍の戦車や攻撃拠点を確認すると、グーグルアースを使って正確な位置を割り出し、反体制派の拠点からの距離や方角が正確に分かる仕組み。同ソフトは、攻撃目標までの距離が分かることで迫撃砲の発射角度も示される。 迫撃砲を発射する際は目標地点の方角に正確に向けるため、米アップルの携帯電話「iPhone(アイフォーン)」のコンパス機能を利用している。 また政府軍の位置情報を