青森、弘前、盛岡に3店舗を持つ老舗百貨店「中三」(本社・青森市)が30日、青森地裁に民事再生法の適用を申請し、受理された。民間信用調査会社「東京商工リサーチ」によると、負債総額は、平成22年8月期時点で約114億7400万円。 盛岡店では東日本大震災発生後の14日にガス漏れが原因とみられる爆発事故が発生し、1人が死亡。臨時休業が続いていた。 同社は明治29年に呉服店として創業。昭和29年に「中三」に商号変更した。最盛期には五所川原店、秋田店を含む5店舗を展開し、平成10年8月期には415億9200万円の売り上げを計上したが、長引く不況の影響などから2店舗を閉鎖した。