【北京=関泰晴、香港=槙野健】中国共産党政権は、服役中の民主活動家、劉暁波(りゅうぎょうは)氏へのノーベル平和賞授賞が決まった8日夜から、民主化を求める全国各地の活動家、知識人らに対する行動制限、監視を一斉に強めた。 複数の関係者が9日明らかにした。民主化運動再燃防止を狙った締め付け強化であり、劉氏らが起草した民主化要求文書「08憲章」への署名者が重点警戒対象だという。 劉氏夫妻と交流がある北京の男性は9日、「公安当局の監視要員が明らかに増えた」と述べた。この男性は8日夜、北京の劉氏の自宅前に駆けつけた後、仲間ら20人前後とレストランに集まり、祝賀会を始めた。しかし、公安当局が踏み込み、中止を命令。抗議した数人がすぐに連行された。