廃炉作業中の高速増殖原型炉もんじゅに代わる高速炉開発について、もんじゅの建設や運営に携わった事業者が2日、もんじゅで採用されたナトリウム冷却炉開発を継続するよう経済産業省の作業部会に要請した。部会はナトリウム冷却炉を軸に検討し、今後10年間の開発工程表を年内にまとめる方針だ。 この日の部会に出席した三菱重工業、電気事業連合会、日本原子力研究開…
太陽光や風力など再生可能エネルギーの導入を積極的に進め、世界の温暖化対策をリードしてきたドイツが、今、大きな課題に直面しています。 しかし、4年前に脱原発にかじをきってから石炭火力発電への依存が深まっています。石炭火力発電は、今も電力供給の40%余りを占め、その割合が一向に減っていません。 ドイツ政府は、このままでは温室効果ガスの排出を減らせないと危機感を強めています。ドイツのガブリエル経済・エネルギー相はことし3月、「ドイツが温暖化対策の目標を達成できなければ国際的な温暖化対策の取り組みが崩壊してしまう」と述べ、新たな規制案を発表ました。規制案は20年以上稼働する発電所を対象に排出量に応じて負担金を課すものです。導入されると老朽化した石炭火力発電所のほとんどは閉鎖に追い込まれるとみられています。 この政府の方針に電力や炭鉱などの企業や労働組合は猛反発しています。4月には、労働者たちが10
東京電力福島第一原子力発電所1~3号機の原子炉内で溶け落ちた核燃料(デブリ)の回収について、官民共同の国際廃炉研究開発機構が、これまで計画してきた格納容器を水で満たす「冠水」とは別の手法を12月中旬から公募することを決めた。フランスの原子力・代替エネルギー庁とアレバ社が、格納容器の側面に穴を開けて回収するなどの新手法を提案する方針だ。 現在は、デブリ回収用の機器を格納容器上部から入れる計画で、冠水が前提。しかし、この方法の前例である米スリーマイル島原発事故はデブリが圧力容器内にとどまったのに対し、福島第一原発はデブリが外側の格納容器まで漏れ、底にたまっているとみられる。容器の上部から底まで35メートルあり、機器を伸ばすと壊れやすい。格納容器の水漏れを止めるのも難しい。そこで政府と同機構は他の手法も検討する。来年1月まで公募し、来年度から実現性を調べる。フランスの提案は、横から短い距離でデブ
経済産業省前に張られたテント前で、立ち退きを求める動きに抗議する人たち=22日午後6時32分、東京都千代田区、小川智撮影経済産業省前に張られたテント前で、立ち退きを求める動きに抗議する人たち=22日午後5時57分、東京都千代田区、小川智撮影経済産業省前に張られたテント前で、立ち退きを求める動きに抗議する人たち=22日午後6時33分、東京都千代田区、小川智撮影 東京・霞が関の経済産業省前で、テントを張って「脱原発」を訴えてきたグループが22日夕、同省がテントの撤去を求めて提訴する動きを見せていることに抗議する集会を開いた。 テント前の歩道には約300人が集まり、「原発事故の反省なしに『出て行け』と言うのはおかしい」「先に原発の撤去を」などと訴えた。作家の落合恵子さんも「どんな逆風が吹いても、私たちの志は消すことはできない」と呼びかけた。 関連リンク脱原発テント、国が損害請求 代表者らに1
ガイガーカウンター片手に母親が公園や学校の放射能の値を測る光景はテレビ等でおなじみとなっているが、原発や放射能に怯えるママがいれば、その不安につけ込み、一儲けしようと目論むものたちが出てくる。ノンフィクションライターの窪田順生氏がレポートする。 * * * 「薬事法のからみで公表してませんが、実はこの水には放射能を分解する力があるんです。ハーバード大学の研究チームや放射線医療の専門家もその効果は認めています」 そんな謳い文句で、主婦層を中心に清涼飲料水「A」のセールスがかけられている。1本1リットル弱のボトルが12本で2万1000円也。 放射能って分解できるんかい、などツッコミどころが満載のこの「奇跡の水」について、健康食品業界紙記者が失笑しつつ説明してくれた。 「老舗マルチ商法業者が扱っている主力商品で、数種類の酢が含まれたものです。“水もの”では業界でも一、二を争ういかがわしさで、ガン
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