消化性潰瘍(しょうかせいかいよう、英: peptic ulcer)は、胃の内面、小腸の最初の部分、ときには食道下部における潰瘍を指す[1][2]。胃の損傷は胃潰瘍(gastric ulcer)と呼ばれ、腸の最初の部分の潰瘍は十二指腸潰瘍(duodenal ulcer)と呼ぶ[1]。 十二指腸潰瘍の最も一般的な症状は、夜中に目が覚めることで、上腹部痛と下腹部痛があり、食事をすると改善する[1]。胃潰瘍では、食べると痛みが悪化することがある[3] 。痛みはしばしばburning熱感、または鈍い痛みと説明される[1]。その他の症状には、げっぷ、嘔吐、体重減少、食欲不振などがある[1]。高齢者の約3分の1は無症状である[1]。合併症には、出血、穿孔、胃の閉塞などがある[4]。出血は症例の15%にも及ぶ[4]。胃癌等の悪性腫瘍も潰瘍病変を呈するが本稿では良性の潰瘍について記述する。 原因はヘリコバク