新型コロナウイルスの感染拡大で、改めて働く人の安全や健康が注目されました。感染症や災害といったリスクが起こり得る中でも、従業員が安全に働ける環境を整備するために、企業は何をすべきなのでしょうか。そこで今回は、改めて「労働衛生」の基礎をおさらいした上で、職場で行うべき労働衛生の対応について解説。コロナ対策として特に意識すべきポイントについてもお伝えします。 労働衛生とは?労働衛生とは、働く人の健康維持のために、職場の労働条件や作業環境を改善する取り組みを指します。その主な対策は、「作業環境管理」「作業管理」「健康管理」という3つの管理です。「労働衛生管理体制の確立」と「労働衛生教育」を加えた5つの項目を基本とする考え方もあります。 作業環境管理働く人にとって良好な労働環境を保つこと。労働者の体に悪影響を及ぼす原因を把握して、健康に働くために必要な措置を講じます。適正な明るさや気温の確保、安全