これは6年生を対象にした2021年度「全国学力・学習状況調査」の算数で出された問題です。 式と答えを書くという形式の問題だったのですが、正しく、4÷8=0.5(もしくは2分の1)と解答できた子はわずか56.7%でした。 その一方で、8÷4と計算して間違えた子が36%もいたのです。 6年生でも3割以上が、「わり算」の意味を正確に理解できていないことになります。 これを間違えた子は、「(等しく分けるのだから)わり算だ」ということはわかったのでしょう。ところが「わり算は大きい数を小さい数で割る」という誤った思い込み(スキーマ)を持っていた可能性があります。 そこで深く考えずに、問題に出てきた数字のうち大きい8を4で割ってしまったのです。 同様に「かけ算は増えるもの」「わり算は減るもの」という思い込みをしている子が高学年でもいます。実際には、0.5など1未満の数を掛けると数は減りますが、自然数だけ