韓国のインディペンデント映画誌「FILO」。世界各国のシネフィル(映画通)に直接原稿を依頼するという意欲的な編集方針で知られる同誌には、過去に日本を代表する映画監督である黒沢清氏・諏訪敦彦氏、俳優の加瀬亮氏らも寄稿しています。そして、最新の第13号には、長年国内外の映画批評をリードし続けてきた蓮實重彦氏のメールインタビューが掲載。今回、蓮實氏と「FILO」編集部のご厚意により、「考える人」で特別にその日本語版を公開することになりました。 今年84歳を迎えた「映画狂人」は、自らが体験した映画史、さらに最前線を見据えて何を語るのか? 映画時評から離れて久しい蓮實氏が現代の映画監督についても率直な評価を明かしたこのロングインタビュー、聞き手を務めたホ・ムニョン氏による充実した後記とあわせて、ぜひお楽しみください。 ――まず初めに私どものような小さな雑誌の書面インタビューに応じていただき、誠にあり
10本後に最高のフィンチャー映画 @kyofu_movie 個人的:天才デヴィッド・フィンチャー監督の傑作映画ベスト10を発表。後になるに連れてどんどん凄い作品が出てきます tm19880113.com 宮岡太郎@映画レビュー @kyofu_movie 第30位 「愚行録」(2017年) king of 胸糞邦画。嫌な気分になる映画は数あれど、ここまでリアルに、人間の愚かさと生々しさを描ききった映画はなかなかない。一家惨殺事件の謎を追う迫真のシナリオ。上手い人しかいないキャスト陣の圧倒的演技力。そしてラストのバスのシーンの凄味...隠れた傑作 pic.twitter.com/zF9ziB8jU6 2023-04-24 12:13:44 リンク 映画.com 愚行録 : 作品情報 - 映画.com 愚行録の作品情報。上映スケジュール、映画レビュー、予告動画。妻夫木聡と満島ひかりの共演で、第1
「私はもともと監督を尊敬して、同じ俳優事務所に入りました。でも、やはり起こした性加害は許されるものではないと思います。いまでは監督の作品を見る気も起きません」 そう語るのは、かつて映画監督の園子温氏(61)の脚本助手を務め、付き人でもあった男性・Aさん(30代)だ。 およそ3年間、園氏のもとで働いてきたAさんは、10年の歳月を経て性加害を告発することを決意した。 【関連記事:園子温の “ステルス復帰” に「セコすぎる」の声声声…神楽坂恵の言い分にも苦言】 映画監督の榊英雄氏(52)や、俳優の木下ほうか(59)など、映画界の「性加害問題」が噴出した2022年。園氏もまた、その “加害者” と報道されたひとりだった。 『週刊女性』が2022年4月、「園子温が女優に迫った卑劣な条件『オレと寝たら映画に出してやる!』」の見出しで、監督という立場を利用した園氏の性加害疑惑を報じている。 それに対し、
映画の魅力は細部に宿る。どうせ見るならより多くの発見を引き出し、よりお得に楽しみたい。「仕事と人生に効く 教養としての映画」(PHP研究所)の著者、映画研究者=批評家の伊藤弘了さんが、作品の隅々に目を凝らし、耳を澄ませて、その魅力を「よくばり」に読み解きます。 「ベイビー・ブローカー」は「洗濯映画だ!」。 これは私の言葉ではなく、「カメラを止めるな!」(2017年)の上田慎一郎監督がTwitterに投稿した感想の一部である。洞見に富んだ的確な指摘だと思う。 ツイッター 上田慎一郎「ベイビー・ブローカー」洗濯の映画だった。 「ベイビー・ブローカー」© 2022 ZIP CINEMA & CJ ENM Co., Ltd., ALL RIGHTS RESERVED 「心のシミ」と「偏見」を洗い落とす旅「洗濯」は「ベイビー・ブローカー」にとって重要なモチーフである。主人公のサンヒョン(ソン・ガンホ
スタジオジブリ制作の長編アニメーション映画作品、 「もののけ姫」が今月12日、公開から25年を迎えました。 それに合わせて英BBCは14日、特集記事を配信しています。 早速ですが、以下が要点になります。 ・評論家のスティーブン・ケリー氏は、 「もののけ姫」について以下のように書いている 「この映画は、宮崎駿作品の中でも最も複雑な作品である。 しかしこの作品が欧米でどのように扱われたのかが、 日本と欧米の芸術の根本的な違いを物語っている」と。 ・「テクノロジーは悪。もののけは善」。 そういった単純な構図にする事も出来ただろうが、 この映画はそうではなかった。 宮崎監督は以前に雑誌のインタビューでこう語っている。 「実際には悪人ではない人が良かれと思って行った事が、 とんでもない事態になる事もあるのです」。 ・日本文化研究者のスーザン・J・ネイピア女史は、 「ジブリを観ると、西洋の視点とは逆に
スタジオジブリ STUDIO GHIBLI @JP_GHIBLI 金曜ロードショーのTwitterアカウントで、1/7(金)に放映する『千と千尋の神隠し』に対する質問をお待ちしています。ひとつひとつ拝読し、質問にお答えしますので、ぜひ(質問は、金曜ロードショーのTwitterアカウントにリプライする形でお願いします)。 twitter.com/kinro_ntv/stat… pic.twitter.com/nz7V9tXhzc アンク@金曜ロードショー公式 @kinro_ntv 今回も😉 ✨#スタジオジブリ 公式❌#金曜ロードショー 公式 コラボ企画✨ 「千と千尋の神隠し」に関する質問 受付中👍 この投稿に返信し「#千と千尋の質問」を付けて質問を書き込んでください❗️ 年明け1月7日の「千と千尋の神隠し」放送中、ジブリ公式アカウントから皆さんの質問にお答えします😊 pic.twitt
松田 『風の谷のナウシカ』(84)でアスベル役を演じたからオファーされたとは思います。ただ、当時の段階で『風の谷のナウシカ』から10年以上が経過していたので、僕の声がふさわしいかどうか確認するためにひとまず声を録音して絵に当てて確認をしたいと。それでスタジオに行って録音をする作業があったようなんです。 でも、確認してダメだったという可能性もありえたわけですよね。そこで事務所は、僕に気を使ったのか「宮崎駿監督の新作のオーディションがある」と伝えていました。それを素直に捉え、僕もキャストのひとりとしてのオーディションという認識で臨んだんですよ。 ――アシタカが主人公であることも知らなかった。 松田 知らなかったし、考えてもいなかったです。他に受けている人が見当たらなかったけど、ひとりずつ時間をずらしてオーディションしているのかなと思ったくらいで。アシタカという少年のキャラクターや主人公であるこ
「人類は4年毎に夢を見る この創られた平和を 夢で終わらせていいのであろうか」 これは映画『東京オリンピック』(65)の最後に映し出された文字だ。監督の市川崑はオリンピックが象徴する平和の脆さを直接的に記すことで、平和への願いと危惧を提示した。実際、オリンピックは国威発揚に利用され、戦争によって中断された歴史を持っている。 1964年10月10〜24日にかけて行われた第18回夏季オリンピック競技大会を記録した映画『東京オリンピック』は翌年の3月20日に公開され、観客動員1950万人を記録した。市川が劇映画で培ってきたテクニックを駆使することで、従来の記録映画にない華麗な映像美が際立つ作品となった。しかし、最初から市川が監督だったわけではない。数年間にわたって黒澤明が監督する予定で準備が進められていた。黒澤もまた平和を力強く訴える作品を、オリンピックを通じて描こうと構想し、画期的な演出を考案
1997年に公開された映画『タイタニック』は全世界で約22億ドル(約2400億円)もの興行成績を上げた大ヒット作である。 ©️世界中で大ヒットした映画『タイタニック』。物語のテーマになったタイタニック号の沈没は、宮沢賢治『銀河鉄道の夜』の中にも描かれている ©️getty この『タイタニック』と奇妙な縁がある作品が、1985年に公開されたアニメ映画『銀河鉄道の夜』だ。この縁は“偶然の産物”でしかないのだけれど、そこを意識しながら2つの映画を見ると、それぞれの作品がより立体的に楽しめるようになる。では2つの映画が、どんな縁で結ばれているか順番に紐解いていこう。 1912年4月10日、タイタニック出港の日 全ての始まりは1912年4月10日。豪華客船タイタニック号は、アメリカ・ニューヨークを目指して、イギリスのサウサンプトン港から初航海に出発した。航海は順調に進むかに思えたが、出発して4日後
イーストウッド、キューブリック、スコセッシのドキュメンタリーが無料配信 2021年3月15日 15:00 591 2 映画ナタリー編集部
※ 本論は12月9日に開催されたゲンロンカフェのトークイベント「伊藤剛×斎藤環×さやわか 『鬼滅の刃』と少年マンガの新情勢」で述べたいくつかの論点の備忘録として書かれた。ネタバレについては一切配慮をしていないので、原作未読・アニメ未見の方には注意を促しておく。 「鬼滅の刃」のわかりやすさ 「鬼滅の刃」(以下「鬼滅」)が空前のブームを巻き起こしている。アニメ「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」は公開三日目にして興行収入48億円という空前の記録を樹立し、12月12日までの興行収入が299億2千万円、観客動員数が2152万人に達した。国内興収記録歴代1位の「千と千尋の神隠し」を抜くのももはや時間の問題であろう。原作漫画はさきごろ最終巻となる23巻が発売されて全巻の売り上げが1億2000万部を越え、11月30日発表の「オリコン年間コミックランキング 2020 単巻別」では、史上初の「1位~22位独占」
町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』でクリストファー・ノーラン監督の最新作『インターステラー』について解説。監督に直接インタビューした際に聞いた話などをしていました。 (赤江珠緒)今日の本題、行きましょう。 (町山智浩)ええと、今週はですね、11月22日。もうすぐ公開のですね、超大作で『インターステラー』っていう映画を紹介します。 (赤江・山里)はい。 (町山智浩)これね、監督に会ってきましたよ。監督はですね、バットマンのダークナイトとかですね、インセプション。ディカプリオが人の夢の中にどんどん入っていくっていう映画ですね。 (赤江珠緒)渡辺謙さんとね。 (町山智浩)そうそうそう。あれの監督のクリストファー・ノーランに会ってきましたんで、その話をします。で、一応たぶんね、このインターステラー、まあ今年最大のSF大作っていう感じなんですね。で、話は地球滅亡に近づいていて、それを救うために
町山智浩さん、伊勢志摩さんが2020年2月10日放送のTBSラジオ『ACTION』に出演。宮藤官九郎さんと『パラサイト 半地下の家族』をはじめとしたポン・ジュノ監督作品について話していました。 町山さんも残って下さり…#action954 パラサイトの話をするとネタバレしそうなので「ポンジュノの話」。「ポンジュノの映画は鈍器が大事?」#どってり #大渋滞の映画紹介 #宮藤官九郎 #伊勢志摩 #町山智浩 https://t.co/GUjMb86p3U pic.twitter.com/b3MsYbultg — ACTION (@action_tbs) February 10, 2020 (幸坂理加)ここからはアクションプロジェクトです。宮藤さん、今日は? (宮藤官九郎)宮藤官九郎の映画紹介力向上プロジェクト。 (幸坂理加)はい。宮藤さんが情報を大渋滞させながら熱意で何とか乗り切る浜崎町ジャンク
はじめに 細田守映画には2種類ある細田守を知らないほうが楽しめる映画 デジモン、サマーウォーズ 細田守を知っているほうが楽しめる映画 バケモノの子、未来のミライ 2つの細田守らしさ描きたい内容を単純化しつつわかりやすい折り目をつけ、誰でもついていきやすい速度でありながら明確な変化を持って描かれる最大公約数的なストーリーテリング。画面を広く使いつつ視点を大きく動かさないようにする雄大なカメラワーク。日常と幻想の間に半透明の敷居を置き両者をはっきり区別しながら横へと並べる非連続的な非日常性。これがいい意味での細田守らしさ。 ショタコンにしてケモナー。自意識過剰なキャラクター。誰もが承認欲求に飢えているという断定の元に進む構ってちゃんストーリー。全てを自分の口で説明してしまう自信のなさ。ヒステリックさと寛容さの両極端。これが悪い意味での細田守らしさ。 悪い意味での細田守らしさを楽しめるか?未来の
*以下のテキストは、 マスメディアがアカデミー賞レースの報道を一斉に始める前の、2月20日に入稿、更に4日前に書かれたもので、つまり所謂 「あとだしジャンケン」ではない旨、冒頭に強調しておく。 今時これほど手放しで褒められてる映画があるだろうか? 当連載は、英語圏の作品を扱わないので今回は<特別編>となる。筆者は映画評論家として3流だと思うが、本作は、複数のメディアから批評の依頼があった。大人気である。「全く褒められませんよ」「こんな映画にヒーヒー言ってるバカにいやがられるだけの原稿しか書けませんけど」と固辞しても、どうしても書けという。 そりゃあそうだ。筆者は一度だけヤフーニュースのトップページに名前が出たことがある。ジャズの名門インパルス!レーベルと、米国人以外で初めて契約したから? 違う。女優の菊地凛子を歌手デビューさせたから? 違う。正解は「『セッション』を自分のブログで酷評したか
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