□サブカルチャーの最先端、影響力あった 「渋谷系」と呼ばれた若者向けポピュラー音楽の発信地でもあった大手ショップ「HMV渋谷店」が22日、閉店した。その直前の19日に開催された“お別れイベント”は、人気バンド「サニーデイ・サービス」のボーカリストでギタリスト、曽我部恵一(39)がプロデュースした。閉店は何を象徴しているのか。曽我部の胸中を聞いた。(聞き手 竹中文) ◇ 「僕の出発点」 HMV渋谷店がプッシュしたミュージシャンは、1990年代前半に華やいだ渋谷系の源流だと言われます。インディーズでしたけれど、渋谷という街の後押しを受けて10万枚以上のCDが売れたバンド「ラヴ・タンバリンズ」は、渋谷系の象徴といえるでしょう。HMV渋谷店のような渋谷の大型ショップは、ラジオ局みたいな発信基地の役割を担っていました。 僕の場合は、平成4年結成のロックバンド「サ