古代中国の思想のなかに「陰極まれば陽となり、陽極まれば陰となる」という言葉があります。 私が初めてインターネット広告の効果測定ツールに出会い、使い始めたのは今から約10年前でした。アナログ人間だった私が最初にデジタルと接触した瞬間でもありました。実施したインターネット広告のメニューだけではなく、同一枠内にランダムで表示されるバナーごとの費用対効果が明確になる、というのは驚きと感動であったと同時に、数値を追い求める日々の始まりでもありました。 さて、インターネット広告効果測定10年目にして思う事があります。本日はそれをお伝えできればと思います。 そもそも、ツールやデータというのは人間の業務や企画をサポートするのが本来の役割であるはずなのですが、当時私は費用対効果が明確になるが故に、逆にツールやデータに振り回されていました。効果の数値を向上させるという目的のために業務過多となり、人(当時は私自