観光庁が国際競争力や魅力ある観光の振興、発展に尽くした個人、団体に贈る第1回観光庁長官表彰に8日、「卵かけご飯」で町おこしに取り組んでいる岡山県美咲町産業観光課課長補佐の川島聖史さん(42)が選ばれた。ほかに各地で選ばれた12の個人・団体とともに14日に表彰を受ける。 川島さんは、同町出身の明治時代のジャーナリスト、岸田吟香が卵かけご飯を広めたという説をもとに、養鶏場の多い地元の新鮮な卵を使った専門店「食堂かめっち。」を昨年1月、第3セクター方式で開業。地元産のしょうゆやシソ、ネギなどを使った独自のたれも開発した。シンプルな味が好評で、県内外から来店客が増え、今年6月には10万人を突破するなど、町おこしに寄与したことが評価された。 川島さんは「美咲町としての取り組みが認められて、うれしい。“卵の町”をもっとしってもらいたい」と話した。