北米トレンド 織田 浩一 連載 米国を中心にモノやサービスのデジタル化が進み、競争の鍵は顧客体験の向上と価値創造に移行しました。新たなトレンドに対応するため、北米の最新情報を毎月お届けします。
<< 前の記事 | トップページ | 次の記事 >> 2007年08月15日 (水)視点・論点 「シリーズ戦後 『若者のナショナリズム』」 京都大学大学院准教授 大澤真幸 8月15日は、日本人にとって、ナショナリズムという問題を考えずにはいられない日です。 そこで、今日は、若者のナショナリズムについて論じてみたいと思います。 90年代中盤以降より、右傾化やナショナリズムの傾向が若者の間で高まっている、と言われています。 たとえば、2002年のワールドカップの折に日本を屈託なく応援する若者たちを指して、香山リカ氏が「ぷちナショナリズム」と呼んだ現象、あるいは、歴史教科書問題とも深く結びついている、小林よしのり氏のマンガ『戦争論』の大ヒット、あるいはネットでのいわゆる左翼バッシング等が、このことを示しています。 これは、NHK放送文化研究所による「日本人の意識」という調査から、「日本に対し
田舎の小鼠 −遊ばざる者、働くべからず。自分さえ良ければ全て良し− 優れた画家が、美を描いた事はない。 優れた詩人が、美を歌つたことはない。 それは描くものではなく、歌ひ得るものでもない。 美とは、それを観た者の発見である。創作である。 −青山 次郎− 日本人といふこと−山本七平といふ人− 「山本七平とはどのような人であったか」 氏の業績は幅広く、かつまた一種謎めいたところさえあります。まとめるのが困難ですが、最近出版された氏に関する本にわかりやすい説明がありました。 以下に引用させていただきます。 「(前略)山本七平氏は,(中略)日本を第3者,それもキリスト者の目からできるかぎり客観的に把握しようとする立場を磐石の基盤として,深く広く日本思想の理解に当たって来られた希有なる学者である。 二代にわたる熱烈な新教信者の家に生まれ,その深い宗教的雰囲気に包まれて成長,自分自身も全く自然にその
2006-11-24 ■ EurekAlert (http://www.eurekalert.org)より 2006-11-24 食品へのアレルギー反応順化パイロット研究が成功 論文 アレルギー Pilot Study Successful in Taming Allergic Reactions to Food 11/21/2006 http://www.dukemednews.org/news/article.php?id=9965 卵アレルギーのある子どもに少しずつ量を増やして卵を与えることでアレルギーを克服できた。Journal of Allergy and Clinica… 2006-11-24 Mindless Eating 栄養 http://www.mindlesseating.org/ Cornell Food and Brand LabのBrian Wansink教授に
このところ、教育基本法の改定に賛成する人々の意見をあっちこっち見にいっていたのだが、賛成の理由はどうやら”日教組粉砕”らしい。小学生のころにみかけた”ニッキョーソオ、フンサーイ”と、軍歌をバックに怒号するウヨクの黒いトラックの思い出からはや20年以上たつわけであるが、いまだに”ニッキョーソオ、フンサーイ”なわけで、ついにはそれが政治日程に載っている、ということなのである。いやはや時代はかわったものだ。などと目を細めるほど歳をとっているわけではないので、彼らの考え方に関する私のささやかな分析をかきとめておく。簡単なことだ。彼らの頭の中では、目下の教育は以下のような仕組みなのである。 日教組(及びその黒幕である共産党) −> 教師 −>生徒。 これを教育基本法の改定により次のように変える。 日本政府 −> 教師 −>生徒 実にわかりやすい。正しいかどうかはともかく、明快である。要するに教育の大
→紀伊國屋書店で購入 「病の物語への視座」 初めて読んだときは、何のことを言っているのか分からなかったけど、読み返してみるにつれてピン!と来た――こんな経験は誰しも持っているでしょう。本を読む醍醐味ですよね。 私にとって、そんな経験を与えてくれた重要な本がこの一冊です。 この本を理解するには、「回復の物語(the restitution narrative)」が鍵概念となります。この「回復(restitution)」という言葉は、私たちが日常的に使う「回復」よりも限定された意味で用いられるので、注意が必要です。この物語は、「昨日私は健康であった。今日私は病気である。しかし明日には再び健康になるであろう」という基本的な筋書きを有する、とされています(p.114)。さらに説明を加えますと、 (1)中間部をなす「病気」の状態は、あくまでも一時的な中断ないし脱線として描かれる。 (2)物語の結末が
⇒極東ブログ: 若月俊一と佐久病院についてほんのわずか コメント欄 20060826の日記で、 > 今日の春秋はよく書けました。 > この騒動を題材に太平洋戦争前の米国の科学のトンデモぶりを検証したほうがいいかも。 こちらは、finalventさんらしくないかな? と少し感じました。 「太平洋戦争前の米国の科学のトンデモぶり」 そのように評価(表現)せざるを得ない局面と、 そうでない局面とがあり、お題目により ○になったり×にになったりがあるような素材 ではないでしょうか。 断片的な話題でこの件に断定的な表現は如何でしょうか? ええとですね。「断片的な話題でこの件に断定的な表現は如何でしょうか?」については軽い放言です、すみません、という感じです。○と×はあるでしょう。 ただ、広義に見たとき、それは×なんじゃないかという思いがあり、こういう放言になってしまいました。 どのあたりからレンジを
一年くらい前だが石けんの話を書いた。「極東ブログ: マイブームは石けん」(参照)である。その後もこのマイブームは続いているので、そんな話。この一年間のインド石けんレポートといったところ。 インド石けんは国内ではあまり見かけないか妥当な価格とも思えないのが多いので、海外から取り寄せた。まず懐かしのサンダルウッド(白檀)だが、マイソールはメジャーらしく簡単に入手できた。もっともマイソールというのはサンダウッドの生産地名なので正確にはなんだろうか。サンダルウッドは白檀なのだが日本人の白檀イメージとは違う。でもありがちなケバイ感じでもなく、最初はインドきっつぅとか思う人もいるだろうが、はまる人ははまると思う。サンダウッドはアロマテラピーオイルなんかもそうだが、ちょっとみには弱そうなのだがけっこう強い香りだし、意外とセクシーな香りでもある。むふふ。マイソールは泡立ちもよくけっこうクリーミーな泡ができ
深夜テレビでアメリカ映画をやっていた。グレゴリー・ホブリット監督『ジャスティス』。 第二次大戦末期、ドイツの捕虜収容所内部での話である。例によって脱走の話であるが、収容所内で起きた軍曹殺害事件で嫌疑のかかった黒人士官の裁判が、米軍自身で行われるという点に新味がある。方解石が砕いても砕いても同じ形を取るように、アメリカ人はどこにでも裁判と正義を持ち込むようだ。 「虜囚の辱めを受けず」という戦陣訓を定めていながら(また、それゆえに)、捕虜になったらがっくりきて、軍の秘密でも何でもぺらぺら言うようになってしまうような軍とは大違いである。 収容所というような過酷な条件の下でも、彼らは決して単なるばらばらの個人に解体してしまうことなく、強固な政治的共同体を維持し続ける。トクヴィルが書いていたような「結社を作る彼らの才能」によるのかもしれない。 この点、クセノフォンの『アナバシス』に描かれたギリシア人
少年法37条の議論で、家裁成人刑事の現状については池本判事の論文が引用される。 池本判事「児童の性的虐待と刑事法」判例タイムズ1081号 第5 淫行の相手方を処罰した裁判例一覧 筆者が検察官、他の裁判官らの協力を得て調査し得た範囲内で、平成一〇年四月から平成一三年一二月までの間に判決宣告のあった、自ら淫行の相手方となった児童福祉法違反の被告事件は合計一五件あった。すべて有罪判決である。 という前書きで、↓の事件が紹介されている。淫行の相手方はすべて被告人である。 池本論文事件1 実質上養父 被告人 池本論文事件2 実質上養父 被告人 池本論文事件3 親子 被告人 池本論文事件4 内縁 被告人 池本論文事件5 養父 被告人 池本論文事件6 雇用(理容店) 被告人 池本論文事件7 養子 被告人 池本論文事件8 養子 被告人 池本論文事件9 親子 被告人 池本論文事件10 叔父 被告人 池本論文
イエスは、ガリラヤ湖のほとりを歩いておられたとき、シモンとシモンの兄弟アンデレが湖で網を打っているのを御覧になった。彼らは漁師だった。イエスは、「わたしについて来なさい。人間をとる漁師にしよう」と言われた。二人はすぐに網を捨てて従った。 「網」という生産手段を所有する立派な漁師と言えば、今で言えば、有名大学を卒業して一流企業に就職したエリートに相当するくらい、社会の中核を担うことを期待された若者であっただろう。そういう将来有望で安定した生活を約束された若者が「すぐに網を捨てて従った」ということは、回りの人、特にシモンとアンデレの親御さんには、非常に衝撃的なことであったに違いない。 そして、この時点のイエスは、布教開始直後であり、何の権威も名声もない。ここには、彼らがイエスについていくことについて、イエスの言葉以外に何のロジック、弁明もない。宗教とはそういうものである。 こうやって若い人をた
人間は2つのタイプに分けられるという。自分の体力は固定して変わらないと考える人(fixed mindset=固定体力)と、ずっと成長し続けると考える人(growth mindset=成長体力)である。 体力を固定的に考えている固定体力の人にとって、人生とは失敗を犯さず、マッチョに見えるように振る舞い、肉体を誇示することを通じて自分の存在を証明することであり、成長は関係がない。成長し続けると考える成長体力の人にとっては、成長こそが人生であり、EDによって自分の価値が決まってしまうことはないので、EDを恐れない。 ある人が固定体力・成長体力のどちらを持つかを判断するには次の命題を考えてもらえばよい。「身体は人の土台をなすもので変えることはできない。新しいものごとを覚えることはできるが、身体を変えることはできない。」これに同意する人は固定体力の持ち主であり、同意しない人は成長体力の持ち主である。
先日、また別な友人と話をした。 私「やっぱりさぁ、今の社会ってお年寄りにばっかりお金を使う傾向強すぎるんじゃないかな?」 友「そうそう、言っちゃ悪いけど、お年寄りにお金を使うのは消費だけど、子どもにお金を使うのは投資だよね。んで、今消費ばっかで、投資がない。」 私「なんつうか、人口が減っていくのだとすれば、一人一人の生産をあげるしかないわけだし、そのためには次の世代を担う子ども達ががんばれるようにしてあげるしかないよね。」 友「そもそも、いまの日本ってお年寄りがお金を独占していることが諸悪の根源だと思うよ、やっぱり。」 今日、この会話を思い出していて、猛烈に怒りがこみ上げてきた。 道義的にお前は間違っているといわれるのだろう。私だって、できれば敬老の精神を発揮して、まわりから礼儀正しいやつだと言われたい。しかし、ことは私達が感じている以上に深刻なのだと感じる身近な事件が最近多々ある。 最も
以前のエントリにも書いたことがあるが、93年にタイで出家していたことがある。その理由は、1つには高校時代のホームステイ先のホストマザーを喜ばせたいということだったが、もう1つはこちらのサイトで彼が書いているようなこととそっくりな理由だった。彼が91年、そして僕が93年だから、京都と東京という違いはあれど、あれはちょうどあの時代の共通な空気だったのかも知れない、と思う。僕はたまたまタイで出家ができた。彼はそれを日本でやりたいと考えた。違いはそれだけだったのだろう。 僧侶だった間、僕はずっと自分と世界とのかかわりの法則について考えていた。当時の僕の頭の中は、マルクスとかデカルトとかカントとかヘーゲルとかヴィトゲンシュタインとか、そういうものでいっぱいだった。そして、タイで先輩僧侶に向かって「マルクスはこう言っている」とか「ヴィトゲンシュタインはこういう説を述べている」とか、つたないタイ語で必死
「嫌われている証拠を見せて」 http://aozora.sub.jp/diary/rnote.php?u=diary/2006/03/20050306_1442.htm 「空気の続き」 http://aozora.sub.jp/diary/rnote.php?u=diary/2006/03/20050308_1515.htm 「子連れは邪魔?」 http://kasumination.blog50.fc2.com/blog-entry-13.html 僕は「空気が読めない人」というのが大嫌いなのですけど、この3つの文章を読んでいて、それが誤りだったということにようやく気がつきました。そう、僕が嫌いだったのは、本当は「空気が読めない人」じゃなかったのですよね。 逆に「本当に空気が読めない人」に対しては、全然腹なんて立ちません。例えば、お葬式で3歳くらいの子どもが異様な雰囲気に耐え切れずには
だが、ここで、ひとつの反駁が考えられる。動機がアイデンティティ確認で実効性は無に等しく、効果は参加した人のナルシシズムの満足だけだとしても、少なくとも悪いことではない。何もやらないよりはましではないかという反駁だ。 (中略) こう言われると、ちょっと反論が難しくなってくる。マクロな状況に関心を抱くことは良いことだ、それは誰もが知っておくべき教養なのだ、という良識を私たちみんながどこかに持っているからだ。 だが、果たしてそうか。 この自明に思える良識こそ、いちど徹底的に疑い洗い直してみる必要があるのではないか。みんながマクロな問題へ目を向けるとなぜ良いのか。それは実はもっと肝心なことから目をそらすことではなかったか。 すぐれた評論集である。 「前世を渇望する少女たち」「複製技術時代の心霊写真」「「おたく」という現象」「「現代思想」はいかに消費されたか」……注目すべき論
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