書式を見るとわかるように,使い方は先に説明したsnmpwalkコマンドと同じだ。OIDにはオブジェクトに割り当てられたOIDを指定する。ただし,snmpwalkコマンドと同様,OIDの先頭には“.”を付ける。 しかしここで指定するOIDは,Table 2に示した値をそのまま利用するのではない。というのは,Table 2に指定したものは,階層ツリーのOIDであって,オブジェクトそのもののOIDではないのだ。 SNMPでは,1つの項目に複数の値が設定されることがある。たとえばネットワークの受信バイト数を保持するということを考えてみる。ネットワーク機器に1つのネットワークインタフェース(ネットワークカード)しか装着されていなければ,その情報の保存場所は1つでよい。つまり1つのオブジェクトで足りる。しかし複数のネットワークインタフェースをもつ場合には,そのネットワークインタフェースの数だけ保存場所