タイ・バンコクで08年8月、岐阜県山県市出身の棚橋貴秀さん(当時33歳)が殺害された事件で、棚橋さん名義のカードを使って預金を引き出したとして窃盗容疑で全国に指名手配されていた大阪府吹田市出身の職業不詳、浦上剛志容疑者(30)が今週、ネット上に銀行口座を売買するなどの広告を出したとして、犯罪収益移転防止法違反容疑で警視庁に逮捕されていたことが分かった。岐阜県警は警視庁での取り調べの後、身柄を同県警に移し窃盗容疑で逮捕、棚橋さん殺害事件についても追及する方針。 捜査関係者によると、浦上容疑者は逮捕直後は偽名を名乗っていたが捜査の過程で名前が判明。連絡を受けた岐阜県警も浦上容疑者と確認し、本人も認めたという。 浦上容疑者は昨年8月6日、愛知県一宮市貴船、輸入卸業、森宏年被告(31)=窃盗罪などで公判中=と共謀し、名古屋市内の現金自動受払機(ATM)から2回にわたり、棚橋さん名義のカードを使って