フランス・パリの地下鉄入り口とその前で停止する車椅子利用者(2018年9月26日撮影、資料写真)。(c)Philippe LOPEZ / AFP 【8月27日 AFP】パリ・パラリンピックの開幕を28日に控える中、フランスの首都パリを擁するイルドフランス(Ile-de-France)地域圏の知事で、同地域圏の公共交通機関を統括するバレリー・ペクレス(Valerie Pecresse)氏は26日、同市の地下鉄システムを車いすユーザーが利用するのは不可能に近い状態にあると認めた。 パリの地下鉄1号線は1900年に開通。鉄道路線では、RER(イルドフランス地域圏急行)を含めて16路線以上に300以上の駅があり、1日当たりの利用者は欧州連合(EU)で最多の400万人を超える。だが、車いすでの利用が容易な駅は29駅しかない。 ペクレス氏によれば、パリ市内中心部を走るバスはすべて車いすでの利用が容易な