最近ケータイ小説を読んでます。とりあえず読んだのはこの2冊。 この涙が枯れるまで 作者: ゆき出版社/メーカー: スターツ出版発売日: 2007/06/01メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (8件) を見る星空 作者: 流奈出版社/メーカー: スターツ出版発売日: 2007/04/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見る 上が第一回日本ケータイ小説大賞優秀賞作品。下が審査員特別賞受賞作品で、どちらもおもしろく読めた。 『この涙が枯れるまで』は、学園生活を描いたラブストーリーもの。出会い、見初め、友人の横恋慕・確執・雪解け・友情回復、告白、すれ違い、誤解解消、成就というラブストーリーの基本要素で展開するものの、これらが高校1年の初登校日からたった2日の出来事というのが新鮮。成就後に登場人物が増え、主人公はさまざまな恋愛を経験していく。途中で人称が代
ケータイ小説をなめてはいけない──日本近代文学と「女学生」 トーハンが、書籍の「2007年 年間ベストセラー」を発表した。文芸部門では、女子中高生が愛読するケータイ小説がベスト3を独占。ベスト10のなかに5作がランクインした。 この現象について、英国紙タイムズから取材を受けた。海外のメディアも注目する現象なのだ。日本の純文学の関係者は、「素人が書いており文章がつたない」「ストーリーが型にはまりすぎ」などとケータイ小説を酷評している。だが、「くだらない」の一言で切り捨てることはできない。 このブームの根底にあるものを読み解くには、日本の近代文学史、それも教科書では教わらない、近代文学のほんとうの誕生について知る必要がある。意外かもしれないが、ケータイ小説は、近代日本文学の伝統の流れの延長に位置するものなのだ。 「女学生」の投稿雑誌、オフ会は明治時代から存在していた 文芸部門のランキ
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