9/19付けの日経の春秋、読まれた方も多いでしょう。
一癖も二癖もある悪女を演じてずぬけた女優を問えば、
古い洋画ファンならアメリカのベティ・デイビスを挙げる人が多いのではないか。
まるで映画に出てくるせりふみたいだが、
「年をとるのは、弱虫にはできない」と彼女が口にしたことがあるのだという。
それを聞いたのがポール・ニューマン。
65歳になってインタビューを受けたとき、「最高の言葉だね」と言ってこの一節に心境を託した。
7月に出た「新藤兼人・私の十本」(立花珠樹著)に紹介されていた逸話だ。
年老いていくことの誇りを感じさせる言葉、力を与えてくれる言葉、を私はこのところ収集している。
「年をとるのは、弱虫にはできない」
新しい人生観の支えになりそうに思える言葉だ。
ただ単に齢に身を任せるばかりでもなく、時には抗い、時にはあきらめ、時には受け入れながらも、
強くなりながら年をとる。
変化のなかで戸惑い、悩みながらも成長していく。若い時代とそう変わりがあるものでもない。
Kim Carnes - Bette Davis Eyes
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