masumiノート

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灯油配達 「救うのはもはや行政の領域」

2015年12月11日 | ガソリンスタンド2

地域の中に灯油難民になりそうな独居老人がいたとしても、その老人を救うために「ホームセンターより(1リッター当たり)20円高いけど、地元のガソリンスタンドで買う」、という方がいるでしょうか?
結局のところ、しょせん他人事。の続き。 より

12月10日 燃料油脂新聞

灯油 店頭格差20円以上に
ホームセンター、PBが安値けん引



灯油配達に難色 「救うのはもはや行政の領域」
利益上回る配送コストで悲鳴

灯油の配達に難色を示す販売業者が増えつつある。
配達件数が減少することで効率が著しく低下、価格によっては配達コストが利益を上回ることにもなりかねないからだ。

配達灯油が減少する理由は、顧客がオール電化など他のエネルギーに切り替えたり、安い店頭灯油に向かったりとさまざま。

配達灯油の減少で相対的に上昇したコストを価格に上乗せすることができれば問題はないが、
「灯油の配達を必要としている顧客は経済的にそれほど余裕がないことも多い」という指摘もあり、コスト転嫁は容易ではないようだ。

石岡市の販売業者は、行政の在り方も含めて、安い灯油の存在を問題視する。

「配達灯油の減少理由の一つに原価割れを疑いたくなるような安い店頭灯油の存在がある。
灯油の配達を本当に必要としている人がそのしわ寄せを受けることになる。
もちろん消費者それぞれの自己責任ではあるが、高齢の為に自力で店頭灯油を購入できず、配達灯油に頼らざるを得ない層などもいる。
そこを救うのはもはや行政の仕事の領域だ。
その行政は何をしているかというと、安値灯油を野放しにしておきながらコストの掛かる灯油の配達を要求してくる。
都合のいい時にだけ指定業者として頼られても困ってしまう」。

***

安値販売する店(仕入れ値が安いから)の出現で、配達件数は著しく減りました。
今では、その1軒の配達のためだけに車を走らせなければならない状況です。
人と車(燃料)を使って小一時間・・・その配達で得られる粗利は数百円です。

>配達灯油の減少で相対的に上昇したコストを価格に上乗せすることができれば問題はないが、
「灯油の配達を必要としている顧客は経済的にそれほど余裕がないことも多い」
灯油の配達を本当に必要としている人がそのしわ寄せを受けることになる。

行政にはこの意味をよく考えてほしいです。



感覚の“ズレ”が影響 消費者視点の価格差

消費者にはSS間の価格差を理解出来ない。
高値店に対し「儲け過ぎ」と感じるのも当たり前。
いくらSSの経営状況を訴えたところで納得できるものではない。
同レベルの性能・品質のガソリンが、最安値と高値とで最大30円も価格差がある状況では説得力がない。
赤字を訴えても、「まだ続けている」と思われる。

***

ガソリンスタンドと深いつながりのある機械メーカーの方でも「理解出来ない」とおっしゃっていました。
現にこうして「営業している」から。


私も自店のお客さん(常連客)に向かっては、こんな話はしません。できません。
例えポリ容器だけの配達先であっても、昔からずっと変わらず当店を利用して下さっている方にはこんな話は聞かせられません。

店が営業を続けているのは、常連さんのお蔭なのですから。


普段は値段が安いセルフやホームセンターや巡回業者を利用して、窓を拭いてほしいとき、ゴミを捨ててほしいとき、タイヤの空気を入れてほしいとき、セルフでは買えない携行缶への給油のときだけ・・・・・、

そういう人に、知ってほしくて書いています。

 
※現在は全ての方に知ってほしくて書いています。

 


3 コメント

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Unknown (いち販売店)
2015-12-11 19:42:18
うちは、灯油の配達にはコストと利益をしっかりのせてやっています。だから1缶だけの配達でもありがたく行きます。

たしかに購入されるお客様の中には経済的弱者の方が多く見受けられますが、こちらも少ない人員の中で配達に出る訳ですから、配達するスタッフの配達時間あたりの人件費プラス利益をのせざるおえません。
結果、配達は高い灯油となってしまいます。
それでも、この商売をいつまで続けて行けるか・・・
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いち販売店さん (masumi)
2015-12-12 13:27:16
>こちらも少ない人員の中で配達に出る訳ですから、配達するスタッフの配達時間あたりの人件費プラス利益をのせざるをえません。

私もそう思います。
完全なコスト転嫁が無理でも、せめて500円くらい配達料として頂いても良いと思います。
他業種では出張料3000円とかザラですよね。

でも主人は「俺にはできない」と言うのです。
その代り、ついでの時にしてもらうとか、空のポリ容器は予め店に持ってきてもらうとか・・・そういった工夫をしています。

ただ、ついでもなく、方向も全く合わないなどの場合は断らざるを得ません。

・・・どちらが良いのかは分かりませんが...(汗)

*****

いつまで続けて行けるか分からないのは皆同じだと思います。
特に系列店は。何せ元売が3者店を切り捨てようとしているのですから。
(※例え元売がそうではないと言っても、販社の安値の前には説得力はありません)

でもー
高い配達灯油でも、いち販売店さんのお店が配達していることで灯油難民にならずに救われているそのお宅も、いち販売店さんが営業を止めると困られますね。。。

本当に必要なハズのお店(地場フル)が、ただ安いというだけで本当はそこでなくても良いお店(大手セルフ安値店)のせいで廃業しなくてはならない。
不条理ですね。

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訂正というか補足 (masumi)
2015-12-12 15:19:24
>(大手セルフ安値店)のせいで廃業しなくてはならない。

大手セルフの販売価格が自店の仕入れ値(時にはそれ以上の)という、
仕入れ値の格差のせいで、
返信する

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