スタートポイントと思いますが、
統一教会より分派した団体で、
別のネット上の発信者たちが
山上容疑者が
所属したと主張していた
「日本サンクチュアリ協会」に
私が確認取材したところ、
「過去も現在も
山上容疑者が所属したことはありません」と返答がきました。
木下です。
交通事故後遺症に加えて、二週間近く喉の腫れがひかない為、家で半眠りの状態が続いていて、ブログの更新まではなかなか手が回っておりません。すいません。メールマガジンは何とか配信を続けていますから、まずはそちらをご覧ください。
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先週配信した最新207号<原則毎週水曜・月4回配信(金曜⇒水曜配信日変更)>
【「千葉科学大学は岡山の専門学校(=加計学園)の経営で、上が政治家とコネがあったので上手くいったんだよ」10年以上前に僕が聞いた話 】
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さて、財務省事務次官のセクハラ話が話題になっているので簡単に書いておきます。
これから書く内容は、2011年までで、僕がテレビ局在籍時に聞いたり、見たりした話です。勿論、同業他社からも聞こえてきました。一社だけの話ではありません。僕の中では常識的な話でしかありませんが、世間的には信じられない話だと思います。
簡単に書きますが、女性記者に性的ニュアンスを仄めかしたり、そういう行為に具体的に及ぼうとした政治家や官僚や警察などの関係者は少なくありません。そんなことを全くしないまともな取材相手が圧倒的に多いですが、一定数でそうしたセクハラに及んでくる取材対象は存在します。ですから、取材相手から被害に遭う女性記者は、口頭でのセクハラなら相当数存在するのは間違いありません。
更に、これも口だけで言うにとどまらず、実際の行為として及んでくるケースがあります。一社でこういう経験に遭遇した女性は少なくとも複数は存在するでしょう。
そして、実行行為を加害者である政治家や官僚などが遂行したケースもあると思います(被害者が語らないので確認が極めて難しい)。犯罪者やカルト団体なら、こういうセクハラがおきてもおかしくありませんが、相手は政治家や官僚や警察等です。
財務省事務次官のセクハラは許される話ではありません。彼のセクハラが具体的行為に至ろうとする話か、口先だけなのかは僕には判然としませんが、口先だけとしても許される話ではないと思います。
しかし、口だけの話なら、この事務次官と似たような言葉を出したことのある政治家や官僚や警察関係者は、ものすごい数、存在していると思います。
更に事務次官が実際の行為(婦女暴行や暴行未遂、わいせつ等の具体的犯罪となる行為)に及んでいるのかどうかはわかりませんが、仮に具体行為はなく口先だけとしてもアウトです。
事務次官は即刻辞任すべきです。
ただし問題はこの事務次官だけでしょうか?
絶対に違います。
それを考えると、同様の言説を女性記者に為した政治家や官僚などは、全員が同様の問われ方をすべきと思います。
そして、お触り(押し倒したり、未遂を含むレイプは論外)なども含めて、実行行為に及んだ公的立場にある人間、は直ちに自発的に辞職すべきと思います。
ぜひそうして欲しいですが、物凄い数の政治家や官僚などが辞職することになると思います。
取材相手からのセクハラ問題に関しては、メルマガでも具体的に見聞きした話も含め、詳しく書いておこうと思います。2011年の原発事故がなければ、この話を問題にする流れを作れないかと僕も考えていたテーマなので、それが出来なかったこととして忸怩たる思いもあるので。
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社会全体にしろ、ネット空間にしろ、何というかどうしようもない方向にどんどん進んでいます。
「震災は東北でよかった」と言う復興大臣、それを更迭することでガス抜きを図る安倍総理、そしてその更迭すら文句を言う二階幹事長。
正気の話はこの国になく、戦時下の匂いが濃く漂っています。
何の意味もない戦争危機が強まっていて、そのことを止めるべきという当たり前の話すらおきません。
しかも、そこに核戦争危機が存在しているのに、反原爆側も、反原発側も、反被曝側も全てがとろい動き。
2011年の震災後、原発事故後に立ち上がった筈の人々、大半は別目的か、自己満足だった輩が大半なのは、この深刻化に意味ある反応がないことでも明らかです。
僕のメルマガ読者ですら、僕が書くことが辛くて耐えられないから購読を止めると言ってきた東京の人もいます。
放射能リスクでメルマガを読んでいても、更なる大きなリスク(核ミサイルも放射能)が迫ると、耐えられない神経。
これではダメです。
本当に日本人という存在の意識は、弱すぎる人が多すぎると思っています。
こんな時代の日本人に何を話しても届かないだろうという絶望しかありませんが、そういう人にも見てほしい映画があります。
こういう映画を見る人が増えると、戦争を止めることをもっと考える人は増えると単純には思います。
少なくとも止めることを強く考え始めないと何もなりませんから。
そして、貴女も少しは強い意識を持てる可能性もあると思います。
僕は、数週間前にこの映画の存在を偶然に知って、先日実際に見て大変に驚きました。
これだけ、他民族や宗教との劇的対立を描き、その中で若者が苦闘しながらも、歌も含めた世界の中で、次の関係を見出し喜ぶ様を、とても情緒豊かに伝えています。
しかし、これはユートピア、存在しない希望の世界なのですが、それを通じて、戦時下の下僕に落とし込まれつつある我々に、精神の可能性を示す映画と思います。
マレーシア映画の中でも際立って傑出した ヤスミン・アハマド監督の遺作『タレンタイム』。
映画祭のみで公開されDVDも日本にほぼ存在しなかった映画、各地で初めて劇場公開されています。
貴女が行くことのできる劇場で、自宅などよりミサイルやテロなどによる生存リスクが著しく下がるなら止めた方が良いですが、そんなリスクが特に上がらなくて映画代が支払える経済状態なら、かなり無理しても見た方がよいと思います。
そんなにレベルの高くないとされるマレーシア映画にすら、10年近く前で、日本は足元にも及んでいないことも確認できますから。
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すっかり忘れている人も多いと思いますが、3年前に特定秘密保護法について、反対運動が大きくおきました。
反対するという立場は、言論の自由などの概念からも、よく理解はできます。
しかし、その頃に、「私が逮捕される」、「ネットで何か書いたら逮捕される」という言説までもが、大手を振ってまかり通っていました。
こうした意味不明の言説について、三年前の2013年11月に僕が書いた文章です。
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正直、知能指数ということまで考えます。
特定秘密保護法案に僕は賛成の立場ではありませんが、この法案が通ったら、「ツイッターができなくなる。」「ブログは止めないと。」「私は逮捕される。」というようなメールばかり僕にきます。
あほらしくて話になりません。
あなたが得ている情報で、あなたが書いている話で、あなた個人が逮捕される可能性はほぼありません。
そんなに価値のある情報を持っている人なんて殆どいません。
99.999%の人には何の関係もありません。
こういうことも自分を特別扱いするそうした意識にげんなりします。
通常の知性もありません。
ネットはどこまでおかしい人々の巣窟なのかと気持ちが悪くなります。
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三年前に書いたことは、今もそのまま正しいと思います。
特定秘密保護法は、国の情報の内で、「我が国の安全保障に関する情報のうち特に秘匿することが必要であるものの保護」がポイントです。
こうした情報にアクセスしようとするのは、ジャーナリストなどの取材者や研究者、それから国会議員などの政治家が対象です。
つまり、ある種のリスクを考えて、それでも情報を入手しようとした場合に、スパイ目的でないのに国から攻撃を課せられる可能性が存在するということです。
しかし、このリスクは、施行して二年近くなりますが、明確に顕現する状態にはなっていません。
おそらくは情報提供する側の自発的萎縮などは存在している可能性はもちろんありますが(そういう秘密をジャーナリストに提供しようとする人はそもそも圧倒的に存在していない日本ですが)、ジャーナリストや研究者がこのことで捜査されるような事態すらおきていません。
例えば、最近では安全保障技術研究推進制度の研究成果について、防衛施設庁が「特定秘密保護法に基づく特定秘密の対象にはならない」と言明(http://mainichi.jp/articles/20161119/k00/00m/040/120000cより)するなど、むしろ濫用とは逆の対応になっていると思います。
勿論、そもそもそうした情報を入手する能力のない、ネットで発信したい住民は関係ありません。読んでいるのが殆どのネット住民は、更にです。
こんなあたりまえのことを3年前に指摘はしていましたが、そこで大騒ぎした人々が、その後も何の確認もなくネットで喚いているのを見るたびに、日本語のネット空間で意味ある言説というのが、本当に育ちにくいことをまた痛感しています。
結局、流行的感覚、流行り廃りのことばかりを、その都度マスコミかネットに影響されて楽しんでいるだけの意味なき人々が圧倒的多数であるのが、ネット内の日本語言語空間なのだろうとおもいます。
まあ、溜息しかありません。
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【11/23(祝・水)「三田茂医師&木下黄太講演会 in 徳島】
開場/13:30 講演/14:00~16:30 とくぎんトモニプラザ 3F 大会議室(徳島市徳島町城内2番地1)
申し込み⇒ http://kokucheese.com/event/index/428092/
※小学生以下は参加費無料です。※保育はありません。
連絡先: info@tokushima-teijyu.net/
主催:とくしま定住支援ネットワーク
協賛:さよなら原発徳島実行委員会・脱原発市民ネットワーク徳島
後援:徳島新聞社・四国放送株式会社
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放射能関連なども含めて、大切な内容は圧倒的にメールマガジンに書いております。
極力、メルマガを購読をお願いします。申込先⇒http://www.hoshanobogyo.com/
放射能回避も出来ていそうで、ローカロリーで味が複層的なカレーの紹介。
きょうは私用で、近畿内一円、なんと和歌山まで動きました。
このため、今帰宅していて(5時間以上往復で電車に乗車しました)、ブログを書く余裕も取材の余裕もありません。
こういう時は本当に困ります。
そこできょうの記事は、今夜、僕が戻りの電車に飛び乗る前に、駅近くで食べた夕食の紹介をしておきます。
おそらくは、放射能回避にも有効な外食だろうと思います。
画像は、このお店を紹介している、和歌山の自治体ホームページより引用しました。
要はスープカレーなのですが、普通のスープカレーよりも、小麦粉や変な油脂、バターが使われていません。
和歌山産の野菜・果物・和歌山の牛などがベースに作られているスープカレー。コメは和歌山産。
味が多角的で、深みがあり、しかも胃に重くない食べ物。普通のカレーとは異なるのに、味はむしろ美味しいというものです。
僕は数年前にはじめてここのカレーを食べてびっくりし、今回久しぶりに和歌山に赴いたので、立ち寄りました。
相変わらず美味、しかも重くなくて、複層的な味なんです。これはなかなかありません。
インド系スープカレーは、単線的な味のものや、実は脂っこいものが多い中で、これは全く正反対のベクトルです。
きっと日本人には、とても好まれるカレーと思いますが、残念ながら和歌山まで赴かないと食べるチャンスがありません。
僕もたぶん二度目か三度目、なかなか和歌山には行かないので、機会がありません。
こうしたお店は、きちんと材料に拘り、味を吟味に吟味を重ねていると、西ならば必然的に放射能回避もできているという好例と思います。
放射能回避を売り物にして、今一つの料理をバカ高い値段で平気で出すようなレストランとは、大きく違う存在であることは、まちがいないと思います。
放射能回避を売り物にしているレストラン連中が、僕がマグドナルドをよく食べているという噂を流していることは知っていますが、僕はマックなんか好んでいないのは、昔から僕を知る人には常識です。
そうした放射能回避宣伝レストランの味に疑問があり、そういう宣伝にもおかしいと感じている僕のような人間は、あたりまえですが、もっと美味で、もっと食材を吟味するタイプのレストランを志向しているだけですから。
まずくて、しかも自称「放射能回避レストラン」などに、何の関心もありません。
勿論言うまでもなく、「測って安全」と言って、汚染可能性が高い地域の食材をよく使う感覚のレストランには行くつもりは全くありませんから。
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【11/23(水・祝) 三田茂医師&木下黄太講演会IN徳島】
こくちーず予約→http://kokucheese.com/event/index/428092/
2016年11月23日[水・祝]
開場/13:30 講演/14:00~16:30
参加費はこくちーず予約や前売りが半額となっていますので、予約をされるか前売りをご確認ください。
場 所 とくぎんトモニプラザ(青少年センター) 3F 大会議室
(徳島県徳島市徳島町城内2番地1 TEL:088-625-3852)
※小学生以下は参加費無料です。※保育はありません。
連絡先: info@tokushima-teijyu.net/
前売チケット取扱店
平惣各店
(徳島市)Aaron’s・可否庵・O-ba'sh crust・オーバッシュカフェ
(吉野川市)オーベルジュ&スパ 美郷の湯・さくらカフェ
(阿波市)川人医院
主催:とくしま定住支援ネットワーク http://www.tokushima-teijyu.net/
協賛:さよなら原発徳島実行委員会・脱原発市民ネットワーク徳島
後援:徳島新聞社・四国放送株式会社
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中田考氏の家宅捜索は、盟友・常岡浩介氏がイラクのモスル近郊でクルド人側に拘束されたことが発端のようです。
常岡氏が、拘束される具体的な容疑あるというよりも、そこにイスラム国とも付き合いがあるジャーナリストがいるから拘束したという事象がおきているだけな気がします。
勿論、取材は双方行えるのが望ましいですから、常岡氏がおこなっていることがおかしいとも言えません。
まあ、戦闘状態にある対立相手側は、疑って拘束することも、戦場ではありえます。
この拘束情報が伝わって、日本の公安が、あんまり合理性のない家宅捜索を中田考氏関係先におこなったとみるのが、もっともあたりまえの認識ではないかと思います。
何か、必要以上に話がぐるぐる回って、こういうことが起きている気がしてなりません。
最近、大学受験の現状と、その対応について関心があり、いろんな関係資料を調べています。
その中で、最も気になっているのが、いわゆる正統的な英文読解の力をまっすぐ養成する良い参考書が激減していることです。
おそらくは全体的な学力低下、特に難関大と言われている大学の大半でも、あまり難しくない英文を一定量以上読ませることで解答させる形式のものが多くなり、精密に読み解く作業を必要とする大学が相当に少なくなっていることが大きいと思います。
まあ、日本語が読めない人たちに、英文を精密に読むことができる可能性はそもそも低いと考えるしかありませんが。
文学性という観点だけでなく、論理性が強くて、ある程度難解な英文をきちんと読みこなす作業も習得する時間がなく、しかも入試での出題可能性が激減するという状況。
そういう意味できちんとした読解力をつけるために、必要な教材は姿を殆ど消しています。
ただし、京都大学など一部の大学では、まだこういうレベルの英文は出題されている。
その対応の一里塚となるのにふさわしい参考書がないと、かなりの数の参考書を読んで思っていました。
現在発売中のモノ、少し前まで出ていたモノ、なかなか合致するよい参考書は少ないです。
ところが、灯台下暗しというか、思わぬところに優れた著作を見つけました。
それは、僕が中央大学法学部時代にたまたま語学授業を受けて、その後も亡くなるまで御自宅に伺うなど親しい関係を続けさせていただいた故吉川道夫氏等の『新クラウン英文解釈』です。
吉川さんは、英文学者・英語学者で、トーマス・ハーディの研究者として名前を残されていて、研究社の英和中辞典第5版で代表編纂者として大きく変えられたことも知られている人物。当時、代々木ゼミナールの有名講師だった潮田五郎氏が「研究社の英和中辞典は5版になって蘇りましたね」と話していたことはよく覚えています。
そうした輝く存在な辞書だけに、今は被曝を好むような言説を書き続けている副島隆彦氏が中傷本をだす騒ぎまでありました(今となっては、副島氏の本質は三十年前から変わっていないと思いますが、このこともメルマガにも書いておきたいと思います)。まあ、今のおかしなネット住民の対応などと同じような感覚かもしれません。
僕が吉川さんと親しくなったのは、はっきりとなんのことか思い出せないですが、学生の在り方とか、学問の在り方について、彼がある見解を述べたことについて、僕が閉塞しきった学生運動の状態でいろんなおかしい状態を大学構内で遭遇したことも踏まえて、その意味を確認した話だったような気がします。
その時の返答もよく覚えていませんが、バブル間近の80年代後半には、僕のような学生が絶滅危惧種だったらしく、階段の踊り場で笑いながら名前や出身県などを聞かれていたのは記憶に残っています。
彼は、専門のその英語や英文学の知見のみならず、授業のほとんど社会問題や学生の在り方、政治へのかかわりなどの話が大半を占めていて(授業の英文も行動心理学のB・F・スキナーの著作でした)、他の教授陣(語学のみならず法律や政治も)よりも、現実の社会問題や社会情勢に関しての学問の在り方を学生に伝えようとしていました。
おそらく僕が大学で直接指導をうけた教授らの中で、最もいろんな意味で影響があった人物だろうと思いますし、こうした放射能回避などの活動を行っている僕のベースに、彼による薫陶の要素があることは間違いありません。
そして吉川氏が出した著作物の中で、僕に存在を伝えていなかったのが、この『新クラウン英文解釈』という参考書の存在だったのです(どうして彼が伝えなったのかはメルマガなどで書きます)。
吉川氏の父親で英文法書の著者として著名な吉川美夫氏、更に三省堂のクラウン英和辞典などの数々の辞書編纂で著名な河村重次郎氏と、この『新クラウン英文解釈』は連名の著作となっています。
しかし、師匠や父親の名前もありますが、実質は吉川道夫氏の作業による参考書であるのが、この『新クラウン英文解釈』になります。これは吉川道夫氏が生前最後に刊行したと思われる『我楽苦多雑文集』という私家版エッセイ集のあとがきに、実質的に自らの著作であることも明記されています(ご本人による参考書は実はこれを含めて2冊しかないこともわかっています)。
直読直解式の英文解釈法としての、方法論を示したものという認識でした。
しかし、易化する日本の教育状況から、長らく絶版状態になりました。
一部の人たちがこの本を求める声は大変に大きく、2015年5月には、オークションで落札されたらしい価格が19万を超えていた模様です。
ここまで求める声が大きくても、出版社は受験問題が易しくなっていることを前提に、復刊は難しいという立場を崩していませんでした。
今回、どういう経緯で復刊の方向に話が少し始まっているのかは分かりませんが、僕は半年近く前に三省堂と話した時には、「本として意味が大きいが、今の時代には売れないという見立てが強い」という反応でした。
それでも、どうやら、この本が再刊される可能性が少し出ているという情報が、最近ぼくのところに入ってきました。
三省堂による復刊可能性が高まっている事と推察されます。
これは、僕自身が自分がきちんと読むためにも(僕は部分的にしかこの本を確認できていません)、是非復刊してほしいです。
論理的な英語読解力をつける意味で、おそらくは最良の参考書の一つでしょうし、一部の難関大学には今でも有効な部分を有していると僕は感じています。
是非、みなさんにも、この本の復刊を幅広く、強く要望していただきたいと思います。
それは、学生たちの英語教育を通して、社会や体制の問題や適切な改革について認識を深めさせ、そうした中で人材育成をおこなっていた吉川道夫氏の考え方による影響が、良い形で今の日本に伝わることが、実は放射能国家となった日本において、再生のためへの手がかりの一つになる可能性もあると僕は思っているからです。
再刊の要望は、まずは版元である三省堂https://www.sanseido-publ.co.jpに、直接働きかけてみることが大事です。出版社は直接購買可能性がある人々の声が聞こえてくると、やはり動くことはありえます。
また、復刊ドットコムhttp://www.fukkan.comでも、この『新クラウン英文解釈』についてページがあるようです。ここにも復刊要望を出してください。
この話は、表ではまだ部分的にしか書いていないこともあるので、メルマガで書きにくいことも含めて書いておこうと思います。これは、僕の基本に関わる話にもなることもあるからです。
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10/23(日)の世田谷お話会は会場変更で定員を10人増やしたものの、それもすでに満員となりました。
妨害によって、むしろ参加者が増えた状態です。\(^o^)/。
新たにキャンセルが出た場合のみ、参加可能となりますので、一応問い合わせからリクエストをしてみて下さい。
https://ssl.kokucheese.com/event/inquiry/428524/
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10/22(土)豊橋に申し込みたい方は、10/18のブログ記事で明記した方法で、お申込み下さい。
こちらは余裕があります。
麻疹(はしか)は感染力が極めて強い疾患です。
感染が強いものは、伝播するのが思わぬペースになっていることは、考えないとなりません。
症状が子供などは比較的軽いことも、こうした麻疹が感染しやすい状況になります。
ただし、SSPEという怖ろしい後遺症が極めてまれ(罹患者数万人で一人)ですが、起きることが知られています。
遅発性のウイルス感染症。プリオン病などと近い疾患です。厚生労働省の研究班ホームページより引用いたします。
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http://prion.umin.jp/prion/index.html
「亜急性硬化性全脳炎(subacute sclerosing panencephalitis) は、その頭文字をとってSSPEともいわれています。麻疹(はしか)に感染してから数年の無症状の期間を経て、微細な神経症状が現れます。発病後は数か月から数年の経過(亜急性の経過)で徐々に神経症状は悪化し、数年から十数年で死に至る重篤な疾患です。
通常のウイルス感染が数日から数週の間に発症するのに対し、このように潜伏期間が数年と長く、ゆっくりと進行するウイルス感染を遅発性ウイルス感染と呼びますが、SSPEはその代表的な病気の一つです。」
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これは幼児が感染した場合に起こりやすい疾患ですが、こうした重篤な疾患が一定期間後に確率が低くてもおこりうるものが、麻疹ということは想定しておかないとなりません。
こうした麻疹による重大な疾患発生リスクまで考えると、そのリスクを下げるためにも、ワクチン接種という防御は必要な措置とは思います(但し今回はワクチン接種で感染を食い止めているとは言い難い状態ですが)。
舐めてはならない。
そして、この麻疹が拡大する様相を呈し始めていることは間違いありません。
兵庫県尼崎市に飛び火しました。関西空港から海上直線で40キロ、道路だと50キロ離れている場所で、麻疹の集団発生があり、報告がなされました。
9月8日正午時点までに8名の麻疹患者が発生しています。
これは、保育園児4人と職員1人、母親1人の6人が集団発生。しかし、保育所は閉鎖はしないそうです(大丈夫か?)。
これ以外に中学生が1人感染が確認されています。
そして感染経路はわからないと市役所からは報告されているのですが、もう1人の感染者は実家が尼崎市内にある関西空港職員です。
この職員と他の感染者との接触がわからないから、感染経路は不明と考えるようですが、感染力の強い麻疹は、いくらでも空気感染するものですから、関連性があると考えた方が自然なリスク感覚です。
もう麻疹の状況は、大阪南部の関西空港周辺に留まらず、関西の都市部では一定以上のリスクとして悪化しつつあると想定すべきように思われます。
麻疹は致死的感染症ではありませんが、こうした感染症リスクに遭遇することは、被曝国日本では頻度が増すと考えられますから、ある種のシミュレーションとして、貴女が対応を考えて振る舞うことを少なくともお勧めします。
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麻疹、はしかが流行する可能性が生じています。
千葉県松戸市周辺では、この夏に下記のような状態となっていました。
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第29週(7月18日から7月24日) 1例(33歳) 届出:松戸保健所
第30週(7月25日から7月31日) 1例(0歳10か月) 届出:松戸保健所
第31週(8月1日から8月7日) 1例(4歳) 届出:松戸保健所
第32週(8月8日から8月14日) 1例(1歳) 届出:松戸保健所
第33週(8月15日から8月21日) 6例(0歳6か月2名、1歳、6歳、15歳、28歳) 届出:松戸保健所
第44週(8月22日から8月28日) 4例(1歳、5歳、6歳、20歳) 届出:松戸保健所3例、船橋保健所1例
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そして、より深刻なのは関西国際空港です。
すでに、従業員や一般客、周辺施設来場者にまで麻疹(はしか)となっていて、現在およそ40人の患者とされています。
これは、最近では大きい発生事例で、しかも巨大国際空港での事案ですから深刻な話です。
しかも、この麻疹罹患者のうち、聞き取りが出来ている関西空港関係者33人のうちで、15人は過去に罹患経験がなく、更に予防接種を受けていなかったり、受けた記憶があいまいな人たちでした。
けれども、予防接種を一度受けたと申告した人が5人、二度受けていると申告した人が13人となっていて、実は今回、関西空港関連で陽性となった半数以上が、予防接種していたのにも関わらず、感染し発症していることはほぼ間違いない状態です。大阪府のHPより、下のグラフは引用しています。
ですから、これから関空を利用する可能性がある場合に、過去に予防接種を受けていることが、どれだけリスク回避できるのかは、実は予断を許さない状態です。
一般的に一回の接種で万全でないとされますが、二回接種でも避けられない状態。
中国由来とされ、最近多く発生がないH1型であることも、関係しているかもしれません。
しかも、どうやらワクチン品薄は徐々に拡大しつつあり、おそらく更に完全拡大が始まると、なかなか受けられない人も出てくる可能性が強まると思います。
こうした中でも、空港に行くリスクがある方は防備の方法がなくて困ると思います。
麻疹(はしか)に罹患している世代はかかりにくい可能性は高いのですが(空港関係者などの陽性になったのは全て40歳以下)、これも偶然かもしれませんから、確定的に安全とは言えません。
「この麻疹ワクチンは、風しんとのMR混合ワクチンを打つことになります。単独のワクチンは殆どありません。ワクチンは値段は安くなくて、おおよそ8000円程度だろうと思います(医師の裁量で価格は違います)。しかも、二回打たないと完全に作用しませんから。昔、一度しか売っていない、今の二十代から三十代が特に弱い可能性があります。これをやっておくと、それで完全に防げるわけではなくても、症状は弱くなると思いますから。もちろん、過去に罹患した方が遥かに強い状態ですが。」と三田医師は話します。
こういう意味で、効きの弱さを感じながらも、対応してくれる病院が近隣にあれば、ワクチン接種は一つの方法です。
但し、これは品薄が始まっていますから、場所によっては対応できない可能性が生じているかもしれません。
実際にこういう掲示もされていたクリニックもありました。
「麻疹風疹混合ワクチン不足のため、予約中断
本日、卸からの連絡で、しばらく麻疹風疹ワクチンの供給がストップすることになりました。(毎度のワクチン不足です。)」
こうしたワクチンに関しても三田医師に聞きました。
「やっぱり、関西空港利用者のうちで、事前にワクチン接種する人も増えるから、需要が多くなると、ワクチンの供給が難しくなる。そうすると普段このワクチンをよく使っている病院には優先的にいきわたっても、なかなか全体には難しくなるかもしれません。これは頭が痛い話ですよ。」
更に、大阪府の担当セクションとも話しましたが、「ワクチンがどこまで効くのかということは、今回の聞き取りを見たら、いろいろとおもわれるかもしれませんが、まあそれしか防備する対策がなかなか難しいです。」と率直に話されます。
他の対策も尋ねましたが、有効な解答は特にありませんでした。
また、現況では千葉・松戸の状態と、関西空港の発生とが関連があるのかどうかも分かっていないそうです。
こうした中で、それでもワクチンに加えて、もしくは別に、何かないのかと探しました。
少し役立つものが、被曝回避を続けている貴女には、おなじみの道具にあったのです。
国立感染症研究所HPで次のような記載がありました。
「麻疹は空気感染する疾患ですので、免疫がないスタッフが対応する場合には本人の防護のためにN95マスクあるいはそれ以上の性能のものを着用すべきです。」
麻疹は、感染力が強くてマスクは役に立たないと常識的に言われていますが、小さい粒子もとらえることが可能であるN95マスクは、麻疹対策として万全ではなくても、一定程度は有効性があるということと思います。
麻疹(はしか)に対応する医療スタッフの中で、過去に罹患していなかったり、予防接種を二回していない人にとって、出来る最大限の防御としてN95マスク着用を国立感染症研究所が勧めているのですから。
これは、当然ながら、一般人が同じ条件で、関空などリスクが高い場所を訪れる時、ワクチン以外で防備する手助けになる数少ないモノということになります。
こうした被曝回避で、僕たちがよく使っているモノが、実は違うクライシス(今回は麻疹という感染症の国際空港内などでの発生)にも一定程度は役立つ可能性を示しているということです。これは被曝回避的リスク回避感覚の有用性を、違う形として示したことにもなると僕は感じています。
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災害における義援金は、最終的な段階までの時間はかかりますが、被災者に直接お金が渡るため、善意が別のことに利用されないのかという疑いを抱かなくて済むものです。このため、被災自治体に直接義援金を振り込むのが、最もわかりやすい支援となります。
今回の台風10号は、北海道や岩手など、台風経験がほぼない地域に、初めての大きな台風を経験させたことになり、そのために被害が甚大となっています。
そうした中で、被害が大きかったいくつかの自治体で、義援金を呼び掛けています。
個別の市町村が、直接義援金口座設置してを呼び掛けているもののみを記載しておきました。
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北海道南富良野町
義援金名
平成28年台風10号大雨被害への義援金
金融機関の振込先
銀行名:旭川信用金庫
支店名:南富良野出張所
科 目:普通
口座番号:1416252
口座名義:南富良野町災害対策本部
※振り込み手数料について
ATM・ネットバンキング等からの振込みについては、それぞれの金融機関の所定の手数料がかかります。
ただし、旭川信用金庫の本支店の窓口からの振込みは手数料が免除されます。
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岩手県岩泉町
北日本銀行岩泉支店 普通口座「7030542」
岩手銀行岩泉支店 普通口座「2040893」
口座名義は「岩泉町災害義援金 岩泉町長 伊達勝身」
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岩手県久慈市
岩手銀行 久慈中央支店 普通口座 「2096159」
口座名義 「久慈市台風災害義援金 久慈市長 遠藤譲一」
※備考欄に納入者のお名前をご記入願います。
※お礼状発送のため、入金の前に社会福祉課(0194-52-2119)までにご連絡をお願いします。
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他にもふるさと募金などを通じて支援する方法や日本本赤十字を通じて行う方法、北海道や岩手県など都道府県単位の方法もありますが、特に被害の大きい地域について、直接支援できる感覚が強いのは自治体義援金ですから、それを掲載しておきました。
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【 放射能汚染の実地調査を市民側で行っていた或る専門家、全身の骨にがんが広がり亡くなるという悲劇 】
関口鉄夫さんのご冥福をお祈りいたします。
『2016年 真夏の大放談(4)』
【ノーベル賞の或るケーススタディから考察してみる、放射能を巡る"政治"ということ 】
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