普通の日々

フリーライター&歌うたい三浦一紀が日々のだらだらした生活をつづります。最近はPerfumeとカメラの話題が多いかな。

「佐野元春ブロガーミーティング」雑感

2007-10-31 09:38:11 | 音楽


10月29日に行われた「佐野元春ブロガーミーティング」。
詳細はGIZMODOにアップする予定です。もうちょっとお待ちください。

で、とりあえずこちらでは「CCCD」について書いてみたいと思います。
「CCCD」は「コピーコントロールCD」のこと。
音楽CDのデジタルコピーを防止するために、CD内に意図的に不良セクターを配置したり、無駄な信号を入れられたCDです。

正確には音楽CDではありません。音楽CDの規格外のファイル構成になっているため、音楽CDではないのです。音楽が入った、第3のCDだったわけです。

佐野さんは、2003年、エピックソニー在籍時に「君の魂 大事な魂」「月夜を往け」という2枚のシングルCDを発表しました。これがCCCDだったのです。
当時、元春ファンは怒りまくってました。「佐野までCCCDか」と。
僕も「まさか佐野元春が」とは思いました。

このことについて、佐野さんは語ってくれました。

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あれはソニーが勝手にやったこと。自分は静観していた。
勝手にCCCDとしてリリースされ、僕に対してファンから非難の声が集中した。
そのとき、エピックは僕を守ってくれなかった。
なぜ守ってくれないのか?
CCCDについての公式見解もない。
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そのあとも、いくつかCCCDの問題と、9.11同時多発テロを受けて無料で配信した「光」という曲についてもめたそうです。


CCCDは、いったい何のためにあったのだろうか?
レーベルは「アーティストの著作権を守るため」という。
つまり、デジタルコピーが氾濫してしまっては、CDの売り上げが落ち、アーティストへの収入が減ってしまうとという論理です。

これはこれで正しいとは思います。

しかし決定的に間違っていることがあります。
それは

「よい作品は売れる」

ということ。
つまりコピーされて困るような音楽は、たいしたモンじゃないということ。
CCCDがあろうがなかろうが、よい作品は売れるはずです。
よいCDなら、絶対欲しくなるから。
CCCDにしたからといって、売り上げ伸びたんですかね? それはないはずですよね。CCCDではたいした作品出てませんからね。
一部では不買運動まで起きてましたし。

レーベルとして、CDを売る努力をすればよい。
CDの中身だけじゃなく、体裁を豪華にしたりかっこよくするとか、で購買意欲をかきたてるようにするなどすればよい。
CDの売り上げを伸ばすためにできることはいっぱいあるはずです。

それをしないで「コピーをさせないようにする」なんて、おかしい。
レコードの時代だって、テープにダビングはできました。
この場合はアナログコピーなので、ダビングの際に音質が劣化します。
そのため容認されてきたといわれています。
しかし、CDからCDへのコピーはデジタルコピーになるため、音質劣化はありません。元のCDとまったく同じ音質のものができるのです。だから許せない。だからCCCDなんだと。

おかしいです。おかしい。
自分で買ったCCCDなのに、自由にMDやパソコンにコピーができないなんて。
「個人的に楽しむ場合は録音OK」なはずです。
それすらできないなんて、そんなのおかしい。


僕は当時そう思ってました。
まあ、CCCDがかけられたCDで欲しいのは佐野さんの作品くらいだったので、そんなに買いませんでしたね。
氣志團とクリスタルKは買ったな。「CCCDをコピーしよう」という原稿を書くために。まあ、中身は一度も聴いてないんですけどね…。

当時、佐野さんがCCCDを出したときに少し残念な気持ちがしました。
しかし、今回のミーティングで、佐野さんも苦しんでいたんだといいうことがわかりました。
いや、当時もそういうことを見聞きしていたのですが、生で聴いてさらに納得というか。
僕たちよりもさらに深いところで戦っていたんだなと感じました。

その後エピックを離れ、個人レーベルを立ち上げ、「The Sun」を発売。このアルバムを聴いたときに、とても感動しました。すがすがしかった。なんか、もやもやが晴れたような気がしました。
発売されてからしばらく、ずっと聴いてましたね。

もうそのころは、CCCDなんて誰も口にしてませんでした。


1月からのライブは楽しみですなぁ。
僕も東京の日程が決まったらチケット予約しよう。
しばらく行ってないからなぁ。

最後に、超個人的なことを。

一番うれしかったのは、佐野さんに名刺を渡して挨拶したときに
「僕は以前佐野さんのインターネットラジオでメッセージが読まれたことがあるんです」と告げると
「それは素晴らしいことだね」とちょっと照れたような笑顔で言ってくれたことです。

またお会いできる日がくるといいなぁ。
「第一回」なんて書いてあったから、第二回もあると思いつつ…。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
すすすすすす (ちー)
2007-11-01 07:49:48
すすすすすすっごーーーーーーいうらやましい。
興奮でねむれなかったのでは???
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緊張した (三浦)
2007-11-01 08:09:44
ひさしぶり!

いや、直前までは「仕事だから」って意識があったんだけど、
会場に着く直前になったら急にナーバスになったよ。
でもとっても楽しかった。
生きててよかったと思いました。
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